ルイス・フロイスは戦国時代の日本を訪れたイエズス会の宣教師です。

高校日本史でその名を知った方も多いのではないでしょうか?

織田信長とは計十八回も会見しており、豊臣秀吉などその他の戦国武将とも面識を持ちました。

ルイス・フロイスはその著書『日本史』(ポルトガル語: Historia de Japam)のなかで織田信長について詳細に論じています。

本記事ではその内容をご紹介するとともに、統計資料をもとに現代の外国人が日本をどのように見ているのかについてもお伝えします。

1. 織田信長は多趣味!

織田信長ともたびたび面会したことで知られるルイス・フロイス。

彼が執筆した『日本史』には織田信長の人物像が事細かに描写されています。

なかには信長の趣味に関する記述もあり、彼が多趣味な性格であったことが伺い知れます。

彼が格別愛好したのは著名な茶の湯の器、良馬、刀剣、鷹狩りであり、目前で身分の高い者も低い者も(略)相撲をとらせることをはなはだ好んだ。

ルイス・フロイス著 松田毅一、川崎桃太訳「完訳フロイス日本史2」中公文庫 2000年

織田信長は茶道具や馬のコレクターである一方、鷹狩りをこよなく愛していたようです。

また、大の相撲好きでもあり、1570年(元亀元年)には近江国中から相撲取りを集めて大会を開いたとも伝えられています。

大会で好成績を残した鯰江又一郎と青地与右衛門には太刀、脇差が与えられたうえ、家臣にも取り立てられたそうです。

安土城が築城したのちは、1578年(天正6年)~1581年(天正9年)まで毎年安土山を会場に大会が行われたところからも、信長の相撲好きが伺えますね。

なお、ルイス・フロイスの『日本史』には信長の茶の湯の道具に対する並々ならぬ思い入れが伺える箇所など、ほかにも面白いエピソードがたくさん記載されています。

日本史ファンの方はぜひ手に取ってみてください。