株式市場の振り返り-日経平均株価は一時▲204円安の続落、売買代金は2兆円割れ

2018年6月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,338円(▲178円、▲0.8%) 続落
  • TOPIX 1,728.2(▲16.5、▲1.0%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,073.0(▲33.1、▲3.0%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:298、値下がり銘柄数:1,740、変わらず:53
  • 値上がり業種数:4、値下がり業種数:29
  • 年初来高値更新銘柄数:52、年初来安値更新銘柄数:204

東証1部の出来高は11億9,625万株、売買代金は1兆9,932億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。米国と欧州・中国の間で貿易摩擦拡大が懸念されているものの、他に目立ったニュースがなく、模様眺めムードが強まりました。

また、サッカーW杯の観戦疲れが出た可能性もあります。売買代金は6月11日以来の2兆円割れとなりました。

そのような中、日経平均株価は軟調な値動きとなりました。先週末にNY市場が9日ぶりの反発となったことを受け、寄り付き直後は一時+39円高と反発しましたが、それ以降は終日マイナス圏に沈みました。後場の終盤には一時▲204円安まで売られる場面も見られ、その後の挽回も限定的に止まっています。

結局、終値では22,500円台を割り込む続落となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きくなっています。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、“メルカリ効果”は大きく薄れる

東証マザーズの出来高は4,960万株、売買代金は1,051億円となり、いずれも先週末より減少しました。

上場5日目となったメルカリ(4385)の売買代金は小幅増加に止まりましたが、東証マザーズ全体の約19%を占めるなど健闘しました。ただ、メルカリを除くと全体的な商いは低調だったと見られます。

なお、総合指数は主力株全般に売りが出た結果、▲3%安の大幅下落となりました。終値でも1,100ポイントを割り込むなど、本格回復には時間を要しそうな雰囲気です。

ソフトバンクグループが大幅続落、シャープは▲5%超安の急落

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続落となり、資生堂(4911)やトレンドマイクロ(4704)も大幅下落となりました。

また、アドバンテスト(6857)やSUMCO(3436)など半導体関連株が▲3%超安の大幅安となり、ハイテク株ではシャープ(6753)が▲5%超安の急落で引けています。

その他では、自動車株に下げ止まりの気配が見られず、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、ヤマハ発動機(7272)、日野自動車(7205)などが年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、花王(4452)が大きく値を上げたほか、武田薬品工業(4502)も逆行高となりました。

また、株価下落が続いていた金融株に下げ止まりの動きが見られ、りそなホールディングス(8308)が小幅上昇となり、野村ホールディングス(8604)など証券株が上昇しています。

新興市場では、上場5日目のメルカリ(4385)が利益確定売りに押された結果、一時▲8%安に迫る大幅下落となり、終値も▲6%超安で引けました。また、キャリア(6198)が連日の暴落となり、サンバイオ(4592)も一時▲13%超安の暴落となっています。

青山 諭志