お金持ちになる方法はどうすればよいのでしょうか。お金持ちになるためには基本のプロセスは極めてシンプルです。ここではそのシンプルな3つのプロセスをより具体的な5つの習慣を切り口に見ていきましょう。
お金持ちになるためには3つの方法
お金持ちになるためには極めてシンプルな3つの方法があります。
- 年収を上げる
- 支出を減らし、預貯金を増やす
- 資産を増やす
勤務している会社で昇進をしたり、起業をして成功すれば、当然ながら手取りが増えるでしょう。こうした多くの人の目に留まるようなことで世間から「お金持ち」と呼ばれることがあります。ここではこうした状況を、目の前を大金が通る「フロー」でのお金持ちといえるでしょう。
また、年収が上がらないまでも、日々の暮らしの中の支出を見直し、預貯金を増やすことができる「ストック」のお金持ちというパターンもあります。こうしたお金持ちはあまり外部の人には知られないケースも多いでしょう。「え?!あの人がそんなにお金を持っているの?」というケースはこのケースが多いのではないでしょうか。
そして最後に、年収もさることながら、支出を抑えながら貯えた資産を増やすことでお金持ちになる人もいます。ここまで「フロー」と「ストック」のお金持ちを定義してきましたが、こうしたお金持ちはその両面を兼ね備えた「ハイブリッド」のお金持ちといえます。
ここで上げた3つのポイントは個人の努力で可能な方法です。もっとも、親から相続を受ける、宝くじに当たる等というようなこともありますが、今回は考えないこととします。
お金持ちの5つの習慣とは
さて、上記の3つを実現するために必要なお金持ちの習慣とはどのようなものでしょうか。ここでは5つの習慣を見ていきます。
その1:今が続かないと考える
今あることを将来も同じように続けたいと考える人がいます。いわゆる変化を嫌うタイプです。同じことを繰り返していれば仕事の習熟度などは上がりますが、突然の環境に変化できません。成功する起業家は自分が憶病だと自覚している人もいます。常に将来を考え、それらに備えて先に手を打とうとします。
その2:聞き上手である
情報は多いことに越したことはありません。ただ、コミュニケーションがとりにくい人であれば、他人も情報を教えてはくれないでしょう。聞き上手であることは最終的に情報が集まることになり、意思決定をする際に多くの情報の中から判断をすることができます。聞き上手に越したことはありません。
その3:自分が不得意なことは他に得意な人に任せる
自分が得意なことに集中するのが年収を増やすのをはじめ、独立している起業家などは事業機会を最大化させることができるというのは誰しも感じていることでしょう。とはいえ、人間関係や様々な事情で得意なことに集中できないというのが実際だという人も多いのではないでしょうか。ただ、自分が得意でないものは他人に任せ、自分はその空いた時間に得意なことをするというのが収入を最大化させる秘訣です。
その4:お金を働かせる
「投資」というのはお金を動かせば、そのリターン(利益)を投資家が享受できる状況にすることです。つまり、自分がその場にいて動き回らなくてもリターンを手にすることができます。その間に投資家はまた別のことをすることができます。もちろん別の投資をしてもよいわけです。そうすればさらに自分で動かなくともリターンを得るチャンスが大きくなるわけです。トレーダーはPCモニターに張り付いているシーンが映し出されますが、そうした状況は投資をすることがそもそも目的になっています。
その5:ケチである
言葉は消してきれいな言葉とは言えませんが、莫大な資金を運用してきた凄腕ファンドマネージャーの中でも非常に倹約家はいます。同僚と食事に行っても割り勘が当たり前。たまにラーメンをおごってくれる時など周りが「何があったのだろう」と驚くします。ゴルフが好きでも自家用車は外車ではなく、国産車。収入が多く、投資の意味を知っているがゆえに、支出を減らすことが最終的に資産を増やす秘訣といえるエピソードです。
お金持ちへの道はそれぞれ
皆さんの周りのお金持ちはどのようなパターンでしょうか。また、どのような習慣のある方でしょうか。マネをすればすぐにお金持ちになれるというものではないでしょうが、3つの方法を意識して、それらを自分の習慣にまで落とし込めればお金持ちへの第一歩といえるのではないでしょうか。
青山 諭志