4. 国民健康保険料、払えない場合はどうする
国民健康保険料は、所得が0円でも支払わなければなりません。しかし、どうしても支払えない場合は救済措置が用意されています。
国民健康保険料は未納にすると督促料や延滞金が加算されるため、まずはお住まいの市町村(特別区を含む)の国民健康保険の窓口に相談しましょう。
窓口で相談することで、分割払いなどの対応が可能です。解雇などにより離職を余儀なくされた方に対しては、保険料の軽減措置が設けられています。
また、災害などにより生活が著しく困難となった世帯に対しても、保険料の減免が適用される場合があります。これらの軽減措置を受けるためには申請が必要ですので、必ず窓口に相談しましょう。
自営業の方で確定申告等を行っていない場合、本来受けられるはずの軽減が反映されていないケースがあります。確定申告や住民税申告を行うことで、以下の軽減が適用されることがありますので、忘れずに申告しましょう。
- 均等割額の軽減
- 平等割額の軽減
- 未就学児にかかる均等割額の軽減
5. アドバイザーから資産形成の提案
ここまで公的保障の中から国民年金保険料について紹介しました。
上限はあるものの、所得に応じて金額が変わるため固定費が一定では無いことには注意が必要でしょう。固定費が上がれば使えるお金は減るためお金の準備は今後、更に重要になるでしょう。
お金の準備を考えていく上で重要なことは、現状を知ることと無駄を省くことが先決です。
仕事柄、お金の相談を受けることが多いですが家計簿や家庭の収支が分かるものを準備されている方は少ないと思います。
家計簿や収支が分かるようにすれば思わぬ無駄を見つけることが出来るかもしれません。例えば、通信料やサブスクリプションなど、固定費については定期的に見直していくのが良いでしょう。
また、低金利の日本ではお金の準備についても考えておくことも大切です。
普通預金や定期預金など安定的な金融商品も大事ですが、金利は低いため増やしていくことは難しいです。
金利の力を味方にして、積極的に増やすことが出来ればお金の準備は楽になるでしょう。特にNISAやiDeCoなど国が整備した仕組みが注目を集めています。
投資のため、リスクも伴いますが大きなリターンも期待出来ます。また、商品ごとに税メリットがあるのも人気のポイントです。
色々な方法があるため、どのような仕組みがあるのか積極的に情報を集めてお金の準備を始めましょう。
税金や保険料など、固定費が上がると自由に使えるお金は減ってしまいます。将来のお金事情に困らないよう早目の対策を心がけたいですね。
参考資料
徳原 龍裕