4. 老後資金対策は何から始めるべきか?
老後の資金計画を立てる際、まず重要なのはご自身の年金受給額を正確に把握することです。厚生労働省が公表しているデータによれば、年金受給額には大きな個人差があることがわかりました。
4.1 ステップ1: 年金受給額の確認
老後資金対策の第一歩は、将来受け取る予定の年金額を確認することです。これには、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用するのが便利です。これらのツールを使えば、現在の加入状況や将来の見込み額を簡単にチェックできます。
4.2 ステップ2: 老後資金対策を検討
年金受給額を把握したら、次に以下のような具体的な対策を講じましょう。
公的年金を増やす方法を探る
公的年金を増やすために、付加年金などの加入を検討しましょう。
私的年金を準備する
確定拠出年金(iDeCo)などの私的年金制度を利用し、追加の年金を確保することが大切です。
預貯金を積み立てる
老後のための貯金を計画的に行い、非常時に備えることも必要です。
資産運用を開始する
新NISAなどを活用し、投資信託や株式などで資産を運用することで、老後資金を効率的に増やすことができます。
4.3 まとめ
2024年から新たに始まったNISA制度により、資産運用がさらに身近になりました。公的年金や私的年金に加え、貯蓄や投資も含めた総合的な老後資金対策を講じることが、安定した老後生活を実現する鍵となります。
自分に最適な対策を見つけ、計画的に実行することが大切です。
参考資料
齊藤 慧
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
信頼性の高い情報をもとに読者の皆さんに実用的で分かりやすい内容を届ることを大事にしている。
厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
単に情報を提供するだけでなく、実践的で信頼できるコンテンツを作り続けることを目指している。
最終更新日:2024年11月11日
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事。ライフプランとニーズに合った資産運用の提案が強み。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。
教育、子育て、働き方などをテーマに数多くのメディアで執筆・編集を経験後、現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。3児のひとり親で、趣味は読書と音楽鑑賞(2024年12月12日更新)。