5. 【2024度の年金額】2.7%増額。厚生年金のモデル夫婦(厚生年金の夫と国民年金の妻)はいくら?
厚生労働省より公表された、2024年度最新の年金額の例を見てみましょう。
5.1 2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額
- 国民年金(満額):6万8000円(+1750円)
- 厚生年金※:23万483円(+6001円)
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。
国民年金の満額は6万8000円となり、7万円に近くなりました。
厚生年金はモデル夫婦で、2024年度には23万円を超えました。
厚生年金を1人分にすると16万2483円です。
上記のように物価高による影響で2.7%増額とはなっていますが、マクロ経済スライドによる調整により、実質的には目減りとなっています。
6. 計画的に老後資金の検討を
年金額をみてきましたが、少子高齢化の現代では、今後年金額が下がる可能性もあります。
はじめにみた調査のように、まとまった老後資金を用意したいという方は多いでしょう。
今後、私的年金や預貯金、資産運用などを利用したり、長く働き続けるなどして、自身で備える必要性はますます増えるでしょう。
これを機に、預貯金や資産運用、仕事による収入など、自身に合った老後対策について考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- ジブラルタ生命保険株式会社「身体と心の健康づくりに関する調査2024」
宮野 茉莉子