パインアメを乱獲した際の状況について詳しくうかがいました

投稿主のモクズガニさんに、当時の状況などについて尋ねました。

――こちらのパイン飴を見つけた場所をお伺いすることは可能でしょうか。

見つけた場所は兵庫県神戸市の河川です。

川の名前や場所の詳細は、私は普段パイン飴が見つかった近辺で、生き物の生息調査などを行なっていて、それらをX上などに(生き物の名前等のみですが)投稿している関係で、場所が特定されて希少種が乱獲されたりすると困るので伏せさせていただきます。

――パインアメを見つけた経緯をお教えください。

見つけた時の状況は、9月18日の午前中、定点調査で川で魚などの生き物を捕まえたりしていたところ、川の岸辺の茂みにパイン飴が幾つか浮かんでいるのを発見しました。

その近くの浅瀬に、ダンボールの小さな箱が半分水没した状態で沈んでいました。まさかパイン飴が入っているとは思っていなかったので「下に何か生き物が潜んでいないか」と網を構えて、箱を持ち上げると、ダンボール箱から大量にパイン飴が出てきました。

パイン飴やダンボールの箱などは放置しておくとゴミになるので、同行者の方が全部持ち帰りました。飴の個数を数えると全部で150個あったそうです。

――パインアメを見つけたときの心境をお教えください。

パイン飴を見つけた時の心境は、普通に驚きました。

箱を持ち上げるとバラバラとパイン飴が出てきて、まさかパイン飴が大量に出てくるとは思わなかったので面白かったです(笑)。パイン飴入りの箱が、どのような経緯で川に沈んでいたのかは謎ですが、包装のプラスチックなどは自然界では分解されないゴミになるので出来る限り回収して欲しいと思いました。

乱獲されたパインアメは、全部でおよそ1185円分

幅広い世代に親しまれ続けているお菓子のひとつ「パインアメ」。1袋110g入りの商品は、パイン株式会社の通販サイトにて183円(税込)で販売されており、1粒(4.7g)あたりの価格を計算すると、およそ7.9円となります。今回乱獲されたパインアメは150個なので、その総額は約1185円ということになります。

これだけの量のパインアメが落ちていた謎について、投稿には「工場のパレットから落ちたのか、アウトレット品の詰め合わせか……?」といった憶測の声も寄せられました。モクズガニさんはそれに対して「近くに交通量の多い橋があるので、誤って落とした可能性が考えられますね」という意見を述べられるなど、投稿の返信欄は賑わいを見せています。

ちなみに、パインアメ第一号が完成したのは1951年(昭和26年)のことです。当時は瓶詰めになっており「1粒1円」という価格でした。そして誕生当時のパインアメにはトレードマークの「真ん中の穴」が存在せず、平らな飴に輪切りのパイナップルの模様がついたシンプルなデザインだったそうです。