株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、後場に入ってから上げ幅を拡大

2018年4月9日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,678円(+110円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,725.8(+6.5、+0.4%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,182.7(+3.9、+0.3%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,117、値下がり銘柄数:873、変わらず:91
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:100、年初来安値更新銘柄数:106

東証1部の出来高は13億9,023万株、売買代金は2兆2,652億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末のNY市場の大幅下落を受けて模様眺めムードが強まった一方、円高進行一服を受けて主力株を買い戻す動きも見られました。活況な商いには程遠いものの、売買代金は2兆円を上回る水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は前場こそ先週末終値を挟んだ攻防となりましたが、後場に入ってから上値を切り上げる値動きとなり、後場の半ばには一時+169円高まで買われる場面が見られました。

最後はやや失速しましたが、3桁の上昇となる反発で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでした。

東証マザーズ総合指数は反発、出来高は深刻な低水準で今年最低を記録

東証マザーズの出来高は3,445万株、売買代金は761億円となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。売買代金は再び1,000億円を大きく下回り、出来高は今年最低を記録するなど低調な商いだったようです。

特に、出来高は昨年9月11日(3,953万株)以来となる4,000万株割れであり、深刻な薄商いと言っていいでしょう。

なお、総合指数は反発しましたが、個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、力強さが全くありません。新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

花王など内需関連株が買われ、安川電機など設備投資関連株が大幅安

個別銘柄では、テルモ(4543)、花王(4452)、エーザイ(4523)、資生堂(4911)、大塚ホールディングス(4578)など内需関連株や医薬品株が買われ、これらはいずれも年初来高値を更新しました。

また、小売株にも上昇が目立ち、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が4日連続で年初来高値更新となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も久々に高値更新となっています(終値は小幅下落)。

その他では、高安まちまちだったハイテク株の中で、シャープ(6753)が+4%超高の大幅上昇となったのが目を引きました。

一方、設備投資関連を含めた機械株が大きく売られ、安川電機(6506)やTHK(6481)が一時▲4%超安となり、SMC(6273)も一時▲3%超安になるなど冴えない値動きとなりました。また、FA関連株も低調で、ファナック(6954)が下落し、キーエンス(6861)は6日続落で引けています。

その他では、ソフトバンクグループ(9984)が再び年初来安値を更新し、大幅安となった楽天(4755)も安値更新となりました。

新興市場では、新規上場3日目のビープラッツ(4381)が▲18%弱安の暴落となり、SOU(9270)も大幅安となりました。一方、ジェイテックコーポレーション(3446)が大幅高となりましたが、薄商いを反映して、全体的に静かな値動きだったようです。

青山 諭志