結婚すると、専業主婦になるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
ただし、専業主婦になると将来もらえる年金額が不足するため、仕事を辞めるべきか心配な人もいるでしょう。
では、専業主婦と会社員とでは具体的にどれくらい年金受給額が異なるのでしょうか。本記事では、専業主婦と会社員で老後に受け取る年金額の違いをシミュレーションします。
専業主婦になった年齢ごとの受給額を計算するので参考にしてみてください。
1. 専業主婦がもらえる年金はいくらか
まずは、会社員や公務員の経験がまったくない専業主婦がもらえる年金を確認しましょう。
厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」によると、2024年度の専業主婦の年金受給額は月額6万8000円です。
月額6万8000円では、物足りないと感じる人も多いかもしれません。
2. 会社員が老後にもらえる年金はいくらか
会社員や公務員の経験がない専業主婦の年金受給額を確認しましたが、会社員はどれくらい老後に年金をもらえるのでしょうか。
以下の条件で、現役時代の平均年収ごとに年金受給額を確認しましょう。
- 1975年生まれ
- 20~59歳まで会社員として勤務
- 65歳から年金受取を開始
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)
平均年収:年金受給額の目安(額面)
- 200万円:月額10万円
- 300万円:月額11万9000円
- 400万円:月額13万3000円
- 500万円:月額15万3000円
- 600万円:月額17万2000円
- 700万円:月額18万6000円
- 800万円:月額20万1000円
- 900万円:月額22万2000円
- 1000万円:月額22万4000円
会社員や公務員は現役時代の年収によって大きく受給額が異なります。
平均年収200万円の人がもらえる年金は月額10万円ですが、平均年収1000万円の人は月額22万4000円もの年金を受け取ることが可能です。
会社員や公務員経験のない専業主婦の年金受給額が月額6万8000円のため、その差は月額15万6000円となっています。
やはり、専業主婦に比べて会社員は高額な年金をもらえることがわかります。