株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、一時▲332円安も後場は下げ渋る

2018年4月3日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,292円(▲96円、▲0.5%) 続落
  • TOPIX 1,703.8(▲4.9、▲0.3%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,197.9(▲7.3、▲0.6%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:787、値下がり銘柄数:1,220、変わらず:74
  • 値上がり業種数:11、値下がり業種数:22
  • 年初来高値更新銘柄数:54、年初来安値更新銘柄数:81

東証1部の出来高は13億1,181万株、売買代金は2兆2,470億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。3連休明けの外国人投資家が戻ってきたものの、NY市場の大幅下落を受けて模様眺めに徹する投資家も多かったようです。

記録的な薄商いだった前日よりは増加しましたが、低調な商いに終わりました。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、寄り付き後には一時▲332円安となる場面がありましたが、その後は下げ幅を縮小し、後場の終盤には一時▲55円安まで挽回しました。

結局は続落となりましたが、後場の下げ渋りが目立った値動きだったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は4日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は4,331万株、売買代金は1,033億円となり、いずれも前日より減少しました。売買代金は4日連続で1,000億円を上回りましたが、個人投資家の物色意欲の回復は鈍く、低調な商いだったようです。

また、総合指数も続落となり、終値で再び1,200ポイントを割り込んでいます。新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

ソフトバンクGが年初来安値を更新、ルネサスエレクトロニクスは一時▲10%超安

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅下落となり、続落となったソフトバンクグループ(9984)は年初来安値を更新しました。

また、米国ナスダック指数の急落を背景にハイテク株が総じて売られ、NEC(6701)が年初来安値を更新し、TDK(6762)、ローム(6963)、アドバンテスト(6857)なども大幅安で引けています。

さらに、産業革新機構による一部の保有株売却が報じられたルネサスエレクトロニクス(6723)が一時▲10%超安の暴落になったことも注目を集めました。

その他では、任天堂(7974)が▲3%超安の大幅下落となり、三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が総じて年初来安値を付けています。

一方、ファーストリテイリング(9983)が堅調に推移し、資生堂(4911)は値を上げて年初来高値を更新しました。また、前日に決算発表を行ったしまむら(8227)が大幅高となり、ピジョン(7956)や丸井グループ(8252)とともに高値更新となっています。

新興市場では、シルバーライフ(9262)が値を飛ばして一時ストップ高となり、SOU(9270)も同じく一時ストップ高まで買われました。また、串カツ田中(3547)も久々に大幅高となっています。

一方、ミクシィ(2121)が年初来安値を更新し、農業総合研究所(3541)も売られて引けました。

青山 諭志