株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時は6日ぶりに21,500円台を回復
2018年3月30日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 21,454円(+295円、+1.4%) 続伸
- TOPIX 1,716.3(+12.3、+0.7%) 続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,206.2(+20.6、+1.7%) 4日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,492、値下がり銘柄数:536、変わらず:51
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:61、年初来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は11億4,075万株、売買代金は2兆1,486億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。NY市場の反発という好材料はあったものの、週末の欧米市場が休場であることから市場参加者が少なく、低調な商いとなりました。
また、国内の機関投資家も期末特有の要因で動き難かったと推察され、出来高、売買代金とも今年最低水準を記録しました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。前場の序盤には一時+152円高まで上昇幅を縮小したものの、後場の半ばには一時+353円高まで買われる場面がありました。結局、大引けに掛けて巻き返した結果、続伸で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価を大きく下回りました。これは、日経平均株価を構成する主力値嵩株に買いが向かっていたことを示していると言えましょう。
東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は連日の1,000億円超
東証マザーズの出来高は5,765万株、売買代金は1,137億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は連日で1,000億円を上回りましたが、新興市場の低調な商いは続いており、個人投資家の物色意欲は回復していないようです。
ただ、主力株に買い戻しが出たこと等から、総合指数は大幅上昇となる4日続伸となりました。終値でも3月16日以来の1,200ポイント回復となっています。
ファーストリテイリングが連日の大幅高、ソフトバンクGは3日ぶりの大幅反発
個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が連日の大幅上昇となり、東京エレクトロン(8035)は+4%超高の急騰となりました。
また、ソフトバンクグループ(9984)が3日ぶりの大幅反発となり、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は連日の昨年来高値更新となっています。
その他では、三菱地所(8802)など不動産株が買われ、TDK(6762)やローム(6963)など電子部品株の一角が買い戻されたことが目を引きました。
一方、トヨタ自動車(7203)やSUBARU(7270)など自動車株の一角が冴えない値動きとなり、アステラス製薬(4503)やエーザイ(4523)など薬品株も総じて軟調でした。また、東京電力ホールディングス(9501)など電力株も下落が目立っています。
新興市場では、神戸天然物化学(6568)が値を飛ばしてストップ高となり、フェイスネットワーク(3489)やファイバーゲート(9450)など上場間もないIPO銘柄も値を飛ばしています。
一方、ソレイジア・ファーマ(4597)など医療バイオ関連株の一角が売られたのが注目されました。
青山 諭志