株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、終値で21,500円回復

2018年3月22日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,591円(+211円、+1.0%) 4日ぶり反発
  • TOPIX 1,727.3(+11.1、+0.7%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,199.0(+2.6、+0.2%) 4日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,304、値下がり銘柄数:689、変わらず:84
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:40、年初来安値更新銘柄数:20

東証1部の出来高は13億8,548万株、売買代金は2兆6,698億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。FOMC(米連邦公開市場委員会)が終わってややリスクオフモードにはなったようですが、まだ低調な商いのままに終わったようです。それでも、売買代金は2兆5,000億円を上回りました。

そのような中、日経平均株価は寄り付きこそ安かったものの、その後はプラス圏で推移しました。途中で上げ幅が縮小する場面もありましたが、大引け前には+211円高となる今日の高値を付けています。結局、4日ぶりの反発となり、終値で21,500円台を回復しました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは日経平均株価を構成する値嵩株への買いが強かったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり反発、売買代金は連日の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,941万株、売買代金は945億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は横ばいでした。個人投資家の物色意欲がなかなか回復せず、低調な商いとなったようです。売買代金も連日で1,000億円を割り込みました。

また、総合指数は小幅上昇となって4日ぶりの反発となりましたが、終値で1,200ポイント回復はなりませんでした。

コマツやオムロンが急騰、新日鐵住金は昨年来安値を更新

個別銘柄では、コマツ(6301)が+4%超高の急騰となり、ファナック(6954)や日立建機(6305)も大幅高となりました。また、ハイテク株ではオムロン(6645)が+5%高に迫る急騰となり、三菱電機(6503)やソニー(6758)も値を上げています。

その他では、小野薬品工業(4528)が+5%超高の急騰となって昨年来高値を更新し、中外製薬(4519)も急騰するなど医薬品株が総じて買われたことが目を引きました。

一方、トランプ大統領が掲げた輸入関税の影響が懸念される鉄鋼株が売られ、大幅安となった新日鐵住金(5401)は昨年来安値を更新しました。また、JT(2914)、LIXILグループ(5938)、三菱倉庫(9301)、アルプス電気(6770)などが昨年来安値を更新しています。

新興市場では、ミクシィ(2121)が急落して昨年来安値を更新し、上場間もないMマート(4380)も安値更新となりました。また、ユーザベース(3966)が一時▲9%超安の急落となり、神戸天然物化学(6568)も大幅反落となっています。一方、串カツ田中(3547)が久々の急騰となりました。

青山 諭志