株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、一時▲256円安も下げ渋る

2018年3月20日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,380円(▲99円、▲0.5%) 3日続落
  • TOPIX 1,716.2(▲3.6、▲0.2%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,196.3(▲2.4、▲0.2%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:947、値下がり銘柄数:1,025、変わらず:101
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 年初来高値更新銘柄数:11、年初来安値更新銘柄数:28

東証1部の出来高は11億8,168万株、売買代金は2兆2,559億円(概算)となり、いずれも前日より微増となりました。週半ばに予定されているFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて様子見スタンスが強まりましたが、一部で下値を拾う動きもあったようです。盛り上がりに欠けたまま、出来高、売買代金とも低調な商いとなりました。

そのような中、NY市場の大幅下落を受ける形で、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。しかし、前場の序盤に一時▲256円安となりましたが、その後は下げ幅を縮小して、大引け直前には一時▲96円安まで巻き返しています。

結局は3日続落となりましたが、下げ渋ったという印象が強い値動きでした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。これは日経平均株価を構成する主力値嵩株に対する売りが強かったことを示唆しています。

東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金は4日ぶりの1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,696万株、売買代金は945億円となり、いずれも前日より減少しました。個人投資家の物色意欲がなかなか回復せず、低調な商いとなったようです。売買代金も4日ぶりに1,000億円を割り込みました。

また、総合指数も小幅下落となる3日続落でした。終値では連日の1,200ポイント割れでしたが、新興市場でも下げ渋りの印象が強かったと思われます。

ファナックやキーエンスが大幅下落、ニトリホールディングスは7日ぶりの反落

個別銘柄では、ファナック(6954)が▲3%超安の大幅安となり、キーエンス(6861)、日東電工(6988)、安川電機(6506)、資生堂(4911)なども大きく値を下げました。

また、ハイテク株が総じて売られ、日本電産(6594)、ニコン(7731)、ルネサスエレクトロニクス(6723)などの下落が目立ち、ソニー(6758)は続落となっています。

その他では、前日まで5日連続で昨年来高値を更新していたニトリホールディングス(9843)は▲3%超安の大幅下落となり、7日ぶりの反落で引けています。

一方、東京電力ホールディングス(9501)など電力株が軒並み大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や野村ホールディングス(8604)など金融株も堅調に推移しました。

また、円高進行一服を受けて自動車株にも見直し買いが入り、マツダ(7261)やSUBARU(7270)が上昇しています。

その他では、前日に通期業績見通しを上方修正した日本郵政(6178)が一時+4%高に迫る大幅高となったのが目を引きました。

新興市場では、上場間もない神戸天然物化学(6568)が取引時間中に高値更新まで買われましたが、その後は売りに押されて小幅高で引けました。また、メタップス(6172)やメドレックス(4586)が大幅高となっています。

一方、Mマート(4380)や手間いらず(2477)が大幅下落で引けました。

青山 諭志