2. 4万5000円、5万円台も視野に入る

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末に終値ベースで最高値を更新していたことから、先週はこれをさらに更新できるかどうかが注目されました。実際には週初からローソク足の実体が短く小幅に下落するような動きになりました。しかし、週末1日には大きな陽線となるとザラ場ベースでも終値ベースでも最高値を更新しました。ザラ場では一時、3万9990円と、心理的節目となる4万円まであと10円に迫りました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は強い上昇トレンドを示しています。200日線、75日線、25日線と、主要な移動平均線が扇形に開いています。25日移動平均線からの乖離率も広がっています。このため、RSIなどオシレーター系の指標がやや過熱感を示すようになっていますが、急騰しているときには常に「買われすぎ」を示します。「そろそろ下落するはず」と、信用売りなどの逆張りに出るのはリスクがあります。「押し目待ちに押し目なし」とも言いますが、個別銘柄をこまめにチェックし、押し目を拾いたいところです。

まずは今週、4万円を突破し維持できるかどうかが注目されます。下値の固さが確認できれば、4万5000円、5万円などへと視界が広がります。目線を上に持ち、チャンスを生かしたいところです。

、4万5000円、5万円などへと視界が広がります。目線を上に持ち、チャンスを生かしたいところです。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃