付き合って2年半が経ち、お互いに結婚を意識。でもいまだに、結婚にはお金がかかるというイメージも強く、結婚を意識したことでお金を貯めなきゃ、と思う人も多いのではないでしょうか。確かに結婚式をするならお金がかかりますし、新婚旅行や新生活のための準備などでお金が必要になるので、結婚するまでに多く貯めておくに越したことはありません。

今回は、交際2年半で結婚を意識し、結婚に向けて資金づくりを始めたという女性に話を聞きました。結婚のためにどんな工夫をしながらお金を貯めようと奮闘しているのでしょうか。

まずは気軽にできる財テク&節約に取り組む

彼女が結婚を意識したきっかけはお互いの年齢もありますが、交際期間が2年を超えたことだったようです。交際期間が1年では、まだ何となく不安に感じる人もいますよね。彼女も同様で、結婚願望はもともと強かったものの、最低でも2年は付き合ってから結婚したいと思っていたそうです。2年も一緒に過ごしていると、なんとなく相手の懐事情がわかってきて、結婚後の生活もイメージできるようになるケースが多いですよね。

お互いの家を行き来したり、旅行に出かけたりして2人がリラックスして過ごせる時間を増やし、結婚後の生活をイメージしながら過ごす時間を作っていたという彼女。そこで見えてきたのは、カレと結婚してもそれほど裕福な暮らしができないということでした。カレの年収は少しは自分より高いもののほとんど変わらず、2人で生活しても今の1人あたりの可処分所得よりも大きく増えることがなさそうだと感じたと言います。

そこで彼女が始めたのが結婚のための貯金。そして、貯金のための節約。しかし、結婚のために我慢するのもイヤだし、と思った彼女はとりあえずできることから始めたようです。

メインバンクをネット銀行に切り替える

彼女がまずやったのはメインバンクをネット銀行に切り替えることでした。ネット銀行のほうが金利が高く、スマホ用アプリの使い勝手がよかったためです。毎日手元で気軽に口座残高が見えることは、彼女にとってある意味での励みになったと言います。給与口座も変更し、数年前になんとなく口座開設したネット銀行を預金用口座として利用しています。

ネット銀行はATM手数料が1カ月あたり〇回まで無料、というサービスもやっていますし、他行口座との口座振替もアプリ内で完結し、手数料が無料になったり安い手数料でできたりして非常に便利です。また、時間内に同行のATMを使えば手数料が無料、という大手都市銀行とは異なり、独自のATMを持たないネット銀行ではコンビニにおいてあるほとんどのATMが利用でき、さらに手数料が無料になったり割安になったりするのです。

また、デビットカードを作ってそこから支出することで、ATMを利用しなくても手元にお金があるのとほとんど変わらない状態で買い物ができますし、デビットカードで代金を支払うと入出金履歴に反映されます。

彼女自身が不正利用に遭ったことはないそうですが、デビットカードが利用されたりお金が引き出されたりするとこまめにメールが届き、安心感があると言います。大手都市銀行でもそういったサービスがあるのかもしれませんが、今のネット銀行に満足している彼女は特に乗り換える気はなさそうです。

また、totoやロト6などのスポーツくじや宝くじを気軽に購入できるサービスも利用していると言います。それまでは購入したことがなかったけれど、少し興味はあったという彼女。スマホアプリから簡単に買い付けできる手軽さに魅力を感じているようです。

クレジットカードは1枚で余計な負債を作らず活用

クレジットカードは1枚だけ持つという彼女。クレジットが何枚もあると落ち着かないし金額が把握しきれず、つい買いすぎてしまう気がすると言い、1枚だけに絞って使っていました。携帯のキャリアと相性のいいクレジットカードにして、いろんな特典でポイントが効率よく貯まっていると言います。また、ネット通販などで使えるため、2000円くらいの生活必需品をそのポイントで購入していると言っていたのが印象的です。

クレジットカードを持つことに抵抗を感じる人はあまりいないかもしれませんね。しかし、彼女が落ち着かないというのは、その場でお金を支払ったようでありながら、実はお金を支払うことを先送りしているだけだからです。気が付かないうちに請求金額がびっくりするような金額まで膨れ上がっているというケースも珍しくありません。クレジットカードの使い過ぎに悩んでいる人は一度、クレジットカードの断捨離をしてみてもいいかもしれませんね。

電子マネーでポイントを効率よく貯める

また、彼女に教えてもらったのは、交通系電子マネーでポイントを効率よく貯められるということでした。SuicaやPasmoなどの交通系電子マネーはクレジットカードと一体化してオートチャージができるようになっていたりしますが、彼女は先述した通りクレジットカードは1枚派。そこで、交通系電子マネーの定期を購入したりチャージしたりするとポイントが貯まるポイントカードを作ることにしたと言います。

確かに通勤定期は意外と高いですし、ポイントも結構大きいんですよね。クレジットカードではなく、単なるポイントカードなら使い過ぎの心配もなく、ただポイントが貯まるだけなので安心です。

ネット銀行で定期預金を契約する

彼女は、定期預金ならやっぱり大手都市銀行へ、というイメージがあったと言います。しかし、大手都市銀行はどの窓口へ行っても混んでおり、昼休みに会社を抜け出していくとお昼を食べそこなってしまうことも。そこで、ここもネット銀行へ一本化。

スマホアプリを使ってすぐに定期預金を設定することができ、お金も自動で普通預金口座から定期預金口座へ振り替えてくれるのです。そう思うと非常に便利ですよね。彼女はもうネット銀行以外はほとんど使う予定がないと言っていました。

まとめ

いかがでしたか。意外と細かいところから始めているんだなという印象があった方も多いと思います。節約ってちょっと地味に見えるようなことでも、長く続けていると意外と大きな金額が節約できていたなんてこともありますし、節約に対する志が日ごろの生活を変えるという側面は否定できないですよね。自分ができることから、やってみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ