3. 年収600万円以上が目指しやすい職種とは?

業種別でみると、最も平均年収が高くなったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の747万円でした。

最も平均年収が高い「電気・ガス・熱供給・水道業」の年収

最も平均年収が高い「電気・ガス・熱供給・水道業」の年収

出所:国税庁「令和4年分 民間給与実態統計調査」

「電気・ガス・熱供給・水道業」における収入の分布をみると、ボリュームゾーンは「年収800万円以上」でした。

  • 年収800万円以上:43.5%
  • 年収700万円超800万円以下:9.6%
  • 年収600万円超700万円以下:16.6%
  • 年収500万円超600万円以下:9.1%
  • 年収400万円超500万円以下:9.1%
  • 年収300万円超400万円以下:5.2%
  • 年収200万円超300万円以下:1.1%
  • 年収100万円超200万円以下:4.9%
  • 年収100万円以下:0.9%

「電気・ガス・熱供給・水道業」に次いで平均年収が高かった業種は「金融業・保険業」の656万円、「情報通信業」の632万円と続きます。

年収600万円以上の平均年収が600万円を超える業種として、参考にしてください。

一方で、それ以外の業種では平均年収が600万円を下回りました。

こうした業種は、キャリアアップによって収入を上げるか、副業などで別の収入源を得るか、どちらが効率的なのか検討する必要があるでしょう。

4. 年収600万円はさまざまな稼ぎ方がある

平均年収が約458万円の日本の場合、年収を600万円以上にするには、以下の方法があるでしょう。

  • 現職でキャリアアップ
  • 転職でキャリアチェンジ
  • 副業で収入源を増やす

キャリアアップは、収入のアップが見込みやすい分、年収600万円以上の収入までアップさせられるか、先々を見通す必要があるでしょう。

年収600万円以上を稼ぐために、異業種にキャリアチェンジする方法もあります。

ただし、当初の年収はキャリアチェンジによって下がる可能性もあるでしょう。

一時的な収入減少に耐えられるか、慎重に検討してください。

最後に、副業による収入源の確保は、時間的なコストに見合う報酬が得られるか分かりません。

実際に、株式会社マイナビの調査では、副業の平均月収が1万円に満たない人は、全体の6割です。

どの方法で稼ぐにしても一長一短があります。

どのように準備するかは、自分の資産状況や世帯状況によっても異なるので、しっかりとライフプランを設計して決めてください。

参考資料

川辺 拓也