共働きで世帯年収が1000万円を超える羨ましい世帯も存在します。
厚生労働省「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況」によると、日本の所得金額の分布割合は以下のとおりです。
【世帯年収 割合】
- 100万円未満 6.7%
- 100万円以上200万円未満 13.0%
- 200万円以上300万円未満 14.6%
- 300万円以上400万円未満 12.7%
- 400万円以上500万円未満 10.3%
- 500万円以上600万円未満 8.4%
- 600万円以上700万円未満 7.3%
- 700万円以上800万円未満 6.2%
- 800万円以上900万円未満 4.9%
- 900万円以上1000万円未満 3.6%
- 1000万円以上1100万円未満 3.1%
- 1100万円以上1200万円未満 2.1%
- 1200万円以上1300万円未満 1.7%
- 1300万円以上1400万円未満 1.1%
- 1400万円以上1500万円未満 1.0%
- 1500万円以上1600万円未満 0.7%
- 1600万円以上1700万円未満 0.5%
- 1700万円以上1800万円未満 0.4%
- 1800万円以上1900万円未満 0.3%
- 1900万円以上2000万円未満 0.3%
- 2000万円以上 1.4%
世帯年収が1000万円を超える世帯の割合は12.6%です。もっとも分布割合が高い世帯の年収は200万円以上300万円未満のため、世帯年収1000万円の世帯がいかに高年収世帯かがよくわかります。
ただし、世帯年収1000万円超えの高年収世帯でも貯金ができない世帯があるのも事実です。では、なぜ世帯年収が1000万円もあるのに貯金ができないのでしょうか。
本記事では、高所得貧乏となってしまう3つの理由を紹介するので参考にしてみてください。
1. 世帯年収1000万円で貯金ゼロの世帯はどれくらいあるのか
まずは、世帯年収1000万円があるにも関わらず貯金がゼロの世帯の割合を確認します。金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和4年調査結果」によると、世帯年収1000~1200万円未満の世帯における貯蓄額の分布は以下のとおりです。
1.1 世帯年収1000〜1200万円未満世帯の貯蓄額
貯蓄額 割合
- 非保有 12.2%
- 100万円未満 5.3%
- 100~200万円未満 6.1%
- 200~300万円未満 1.6%
- 300~400万円未満 3.3%
- 400~500万円未満 3.3%
- 500~700万円未満 4.1%
- 700~1000万円未満 9.8%
- 1000~1500万円未満 13.1%
- 1500~2000万円未満 5.7%
- 2000~3000万円未満 9.8%
- 3000万円以上 23.7%
- 無回答 2.0%
- 平均 2556万円
- 中央値 1000万円
貯金がない世帯は12.2%あります。世帯年収1000~1200万円未満の世帯のうち、約8世帯に1世帯は貯金ができていません。
2. 高所得貧乏となる理由1.支出を気にしない
では、さっそく高所得にも関わらず貯金ができない理由を確認していきましょう。
高所得貧乏となる理由の1つ目は、支出を気にしないことです。いくら所得が高くても、支出を気にせずに浪費を続けると貯金はできません。1000万円稼ごうと2000万円稼ごうと、手取り収入すべてを浪費すれば貯金ができないのは当然です。
特に、高所得貧乏になりやすい世帯の特徴として固定費が高いことが挙げられます。固定費は継続的に発生する費用のため、毎月高額な固定費がかかっていると貯金はしづらいです。
月会費の高い高級ジムやパーソナルトレーニング、年会費が高額なクレジットカード、動画視聴サービスの複数契約、保険の手厚すぎる保障などは、家計を圧迫します。
本当に自分に必要なサービスなのかを見直して、固定費の削減を検討してみてください。
3. 高所得貧乏となる理由2.先取り貯金をしない
高所得貧乏となる理由の2つ目は、先取り貯金をしないことです。
先取り貯金とは、名前のとおり「先に貯金をすること」をさします。毎月の給与が入ったら、そこから先に一定額を貯金用の銀行口座に移す仕組みです。
この先取り貯金をすることで、確実に毎月の貯金をおこなえます。貯金ができている世帯は、この先取り貯金をしている世帯が多いです。
まずは無理のない範囲で先取り貯金する金額を設定して、慣れてきたら少しずつ貯金額を増やしてみてもいいかもしれません。
4. 高所得貧乏となる理由3.高額なローンを組む
高所得貧乏となる理由の3つ目は、高額なローンを組むことです。
会社員で高年収の世帯は銀行が高額なローンを借してくれるケースもあり、高額な家や車を購入できます。ただし、ローンの金額が高額だと当然毎月の返済額も高額となり、返済に苦しむ例も少なくありません。また、高額なローンが残っているということからメンタル的に悪影響が出る人もいます。
ローンを組む際には、将来の返済計画や借入金額の妥当性をよく検討するようにしましょう。
5. 貯金はしなくてもいいという考え方もある
高所得貧乏となる理由を紹介しましたが、高所得世帯はそもそも貯金をしなくてもいいという考え方もあります。
会社員で高年収の世帯は老後に受け取る年金も高額です。例えば、以下の条件で平均年収ごとの年金受給額をシミュレーションしてみましょう。
- 1975年生まれ
- 23~64歳まで会社員として勤務
- 65歳から年金受取を開始
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
5.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)
平均年収 年金受給額の目安(額面)
- 200万円 月10万5000円
- 300万円 月12万5000円
- 400万円 月14万円
- 500万円 月16万円
- 600万円 月18万円
- 700万円 月19万2000円
- 800万円 月21万1000円
- 900万円 月23万3000円
夫婦ともに平均年収500万円の場合、世帯で月に合計32万円もの年金を受け取れます。月32万円あれば、老後は充分に暮らせる世帯もあるでしょう。
万が一の状況に備えて貯金があったほうがいいことに変わりはありませんが、どれくらい老後に向けて貯金をするべきかは世帯ごとに考え方がそれぞれです。
ぜひ一度、家庭でお金について話し合ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
苛原 寛