3. カラフル&ポピュラーなスタメン「パンジー・ビオラ、ペチュニア」

3.1 パンジー・ビオラ Viola/スミレ科

パンジー・ビオラ Viola/スミレ科

鉢植えのパンジー。色は紫と黄色と白のミックス。

Lapa Smile/shutterstock.com

  • 学名:Viola
  • 科名:スミレ科
  • 分類:一年草
  • 草丈:10~30センチメートル
  • 開花期:10月下旬~5月中旬

可憐な姿と、カラーバリエーションの豊富さで人気のパンジー・ビオラ。鮮やかなもの、微妙なニュアンスの淡い色あいのもの、文字どおり「イロイロ」あるのでお気に入りがきっと見つかるはず。

複雑に交雑された園芸品種の登場により、今ではパンジーとビオラの区別がつかなくなっているほど。たくさんの種類があり、秋から春ガーデンをさまざまな表情で彩ってくれます。

パンジー・ビオラは、耐寒性が強いのもポイント。寂しくなりがちな今の時期のガーデンにはまさに救世主ともいえる存在です。

日当たりと風通しのよい場所で、開花のピークである春本番に向け定期的に肥料を与え、暖かくなってきたら水切れに注意して育てましょう。

※参考価格:100~700円前後(3号ポット苗)

3.2 ペチュニア Petunia/ナス科

ペチュニア Petunia/ナス科

鮮やかなピンクと紫のペチュニアの花

Deniss Grigorjevs/shutterstock.com

  • 学名:Petunia
  • 科名:ナス科
  • 分類:一年草(挿し芽をして冬越しさせる場合は多年草としても)
  • 草丈:10~30センチメートル
  • 開花期:3~11月

ペチュニアもカラーバリエーションが豊富なだけでなく、八重咲きの品種やハンギングバスケットで枝垂れさせられる品種など、大きさや形状もさまざま。毎年育てるのを楽しみにしている人も多いでしょう。

成長が速く、丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめ。開花期が長く、次々と花開くので育てがいもあります。

単色の鉢植えでも美しいですし、ひらひらとした華やかな姿が春の花壇でおなじみの草花です。

※参考価格:100~800円(3号ポット苗)

4. 小花でも主役級の存在感「ネモフィラ、バコパ(ステラ)」

4.1 ネモフィラ Nemophila/ムラサキ科

ネモフィラ Nemophila/ムラサキ科

一面に広がる、淡いパステルブルーのネモフィラの花

Karan_Colon/shutterstock.com

  • 学名:Nemophila
  • 科名:ムラサキ科
  • 分類:一年草
  • 草丈:10~20センチメートル
  • 開花期:4~5月

ベビーブルーアイズの別名を持つネモフィラ。その名の通り目の覚めるような澄んだ淡い青い花を咲かせます。

国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で絨毯のように一面に群生させているのが有名ですね。グラウンドカバーにできるこの花、じつは鉢植えでも育てることができるんです。

今の時期、2〜3月にポット苗が出回っていますので是非トライしてみてください。購入した苗は急激な環境変化に注意して植えつけましょう。

※参考価格:200~600円(3号ポット苗)

4.2 バコパ(ステラ)Sutera/オオバコ科

バコパ(ステラ)Sutera/オオバコ科

白いバコパ(ステラ)のカワイイ花。

Nahhana/shutterstock.com

  • 学名:Sutera
  • 科名:オオバコ科
  • 分類:多年草
  • 草丈:10~20センチメートル程度
  • 開花期:1〜6月(9〜12月)

ホワイトやピンク、薄い紫の小花がかわいらしいバコパも開花期が長く、初心者におすすめです。

茎がやわらかいので、寄せ植えにする際にはハンギングバスケットやフラワースタンドの端に植えつけるときれいに縁から枝垂れてくれます。

さし芽で比較的簡単に繁殖させることができ、夏に半日陰で風通しをよく管理すれば、秋にも花を楽しめます。※参考価格:300円前後(3号ポット苗)

5. 美しい姿だけでなく香りも楽しめる「イベリス、ラナンキュラス」

5.1 イベリス lberis/アブラナ科

イベリス lberis/アブラナ科

白くて丸いイベリスの美しい花。

John_Silver/shutterstock.com

  • 学名:lberis
  • 科名:アブラナ科
  • 分類:一年草、多年草
  • 草丈:10~60 センチメートル
  • 開花期:4~6月ごろ

砂糖菓子のような繊細で美しい姿が花壇を彩ってくれるイベリス。その英語名は“キャンディタフト”です。

見た目だけではなく、砂糖菓子のような甘い香りを漂わせる品種も多く出回っています。

40種ほどある中で、多年草としてよく見られるのはセンペルビレンス種。横にどんどん伸びて低木のようになります。

一年草はアマラ種やオドラータ種などがあります。中でもオドラータ種は香りが強いのが特徴です。

購入した苗の品種に合わせた育て方を確認して、お手入れしていきましょう。

※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)

5.2 ラナンキュラス Ranunculus asiaticus/キンポウゲ科

ラナンキュラス Ranunculus asiaticus/キンポウゲ科

やわらかいオレンジ色のラナンキュラスの花のクローズアップ。キンポウゲ科の多年草。

evrymmnt/shutterstock.com

  • 学名:Ranunculus asiaticus
  • 科名:キンポウゲ科
  • 分類:多年草
  • 草丈:30~50センチメートル
  • 開花期:3~5月

薄紙のような花びらが何枚も重なり、バラにも似た豪華な雰囲気が魅力的なラナンキュラス。切り花用を中心に品種改良が急激に進み、香りのよい品種もあります。

苗を手に入れそれを植え付ける場合は、根鉢(ビニールポットなどから植物を抜いたときの根と土が一体化した部分)を傷つけたり崩したりしないよう丁寧に取り出しましょう。

栽培難易度はやや上がりますが、手間をかけて大輪の花を咲かせることができた喜びはひとしおとなるはずです。是非、挑戦してみてください。

※参考価格:500~3000円前後(3号ポット苗)

6. まとめにかえて

カラフルな花々を見て「どれを育ててみよう?」とうきうきした気持ちになっていただけたでしょうか?

フラワーショップやホームセンターで目にとまるものがあったら、ぜひお迎えしてみてください。

大切に育てて、玄関先や花壇など、おうちのまわりを素敵な空間にできたらイイですね!

LIMO編集部