2024年1月19日、厚生労働省が2024年度の年金額引き上げを発表しました。厚生年金は23万483円、国民年金の満額は6万8000円となり、前年度比2.7%の増額です。
しかし、物価上昇率も加味すると、実質的には増加と言い難い状況と考えられます。また、税金や保険料が天引きされることから、手取り額はさらに減少します。
老後の準備において、貯蓄は重要な要素です。将来を見据えた長期的な計画が鍵となりますが、具体的な貯蓄目標を立てるためには、老後に必要な資金を逆算することが役立ちます。
「今年こそは貯蓄しよう」「みんながどれくらい貯蓄しているのか気になる」という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、40歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【40歳代・二人以上世帯】貯蓄ゼロ(非保有)は何パーセントか
40歳代・二人以上世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、40歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【40歳代・二人以上世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合
- 26.1%
1.2 【40歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:825万円
- 中央値:250万円
貯蓄ゼロ(非保有)は約3割。