「白鳥にも申し訳ないので…」慎重に撮影された一枚だった
写真を撮影した経緯について@azu351_photoさんに聞いてみると、「冬になると新潟の『佐潟』という湿地に多くの白鳥が飛来し、日中には佐潟付近の田園地帯で餌を探しているようです。そのため、越後線沿線で白鳥を撮影する機会が多いのです」と答えてくれました。
撮影時に苦労したポイントについては、「むやみに白鳥に近づきすぎたり大きな音で白鳥を驚かせたりすると、白鳥が飛んで逃げて行ってしまいますし、白鳥にも申し訳ないので、撮影は慎重に行いました」
「ゆっくりと時間をかけて警戒されないように白鳥に近づき、白鳥の首の動きや鳴き声をよく観察すると白鳥の行動が予想できるようになるので、列車が来るタイミングの白鳥の動きを予想して構図を決めて撮影しました」とのこと。
列車を美しく撮影するだけでなく、白鳥への配慮や綿密な構想といった「工夫」があってこその一枚であることが分かりますね。
@azu351_photoさんが撮影した「白鳥」の写真は、多くの人の心を掴んだようです。投稿のリプライ欄には「かぼちゃ色の車両と白鳥のコラボが素敵」「素敵な写真だと思います」といった絶賛の声が続出しています。
撮り鉄が本気で撮った白鳥さん pic.twitter.com/CFNOUMf4iQ
— こけだま写真館 (@azu351_photo) December 16, 2023
47都道府県のうち5番目に大きい「新潟県」
新潟県は総面積約1万2583kl㎡を誇る、日本で5番目に広い県です。人口は約215万2000人で、人口1人あたりの財政規模は56万3784円、財政力指数は全国で25位の0.45700です。
新潟県新潟市は「白鳥が多く飛来する地域」として知られており、県内外からの観光客も多数。話題となった新潟市の佐潟という湿地は、水鳥の生息地として、国際的に見て重要と認知され「ラムサール条約湿地」に登録されています。そんな佐潟には、2023年12月15日時点で合計8013匹もの白鳥が飛来しているのだとか。
東京から新潟市までは、新幹線を利用すると約2時間で訪れることができます。交通費は1万円ほどです。気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。