令和6年がはじまり、今年退職される方もいるでしょう。
一般的な年金受給開始年齢は65歳からですが、物価高や少子高齢化の日本においては「65歳から一体いくら年金が貰えるのだろう」と不安になりますよね。
ご自身の年金受給予定額を知るには、まずはねんきん定期便やねんきんネットを確認するといいでしょう。
一方で、みんな月どれくらい年金を受給しているのか知りたいという方もいると思います。
老後資金を準備するためには、まず第一歩として年金受給額を知ることが大切です。
今回は2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認しましょう。
1. 「国民年金と厚生年金」は両方もらえますか?
まずは日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。
日本の公的年金は、上記のように国民年金と厚生年金の2階建てになっています。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
「国民年金と厚生年金は両方もらえるの?」と疑問を持たれる方もいると思いますが、働き方により加入していた年金によって個人差があります。
ずっと自営業で国民年金(基礎年金)のみに加入していた方は、老後に老齢基礎年金を受給します。
一方で、たとえば結婚後に専業主婦になった方でも、結婚前に会社員として働き厚生年金に加入していれば、老後は老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を受給することができます。