株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、終値で26年ぶりの24,000円台

2018年1月23日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 24,124円(+307円、+1.3%) 3日続伸
  • TOPIX 1,911.0(+19.1、+1.0%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,340.5(+15.8、+1.2%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,649、値下がり銘柄数:346、変わらず:68
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:198、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は14億1,512万株、売買代金は2兆7,548億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。米国の一部政府機関の閉鎖が解除になることを好感した売買が出たものの、本格的なリスクオンモードには至らなかったようです。ただ、売買代金は再び2兆5,000億円を上回る水準となりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。後場の半ばには一時+313円高(昨年来高値を更新)まで上昇する場面も見られ、大引けもそれに近い水準となっています。

その結果、26年ぶりに終値で24,000円台に乗せる3日続伸となりました(注:ザラバでは18日に24,000円台)。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価を下回りました。それでも、昨年来高値を更新して3日続伸で引けています。

東証マザーズ総合指数は続伸、売買代金は22日連続の1,000億円超

東証マザーズの出来高は8,055万株、売買代金は1,459億円となり、いずれも前日より増加しました。出来高は決して活況とは言えませんが、売買代金は22日連続で1,000億円超となるなど高水準になったようです。

また、主力株に見直し買いが入ったことなどから、総合指数も続伸となって1,300ポイントを固める状況にあります。今後1,400ポイントを目指すかどうかは、個人投資家のさらなる物色意欲次第となりそうです。

ソニー、日本電産、日立製作所が昨年来高値を更新、串カツ田中はストップ高

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、テルモ(4543)や資生堂(4911)が急騰しました。

また、日立製作所(6501)、ソニー(6758)、日本電産(6594)などが大きく値を上げて昨年来高値を更新し、任天堂(7974)も高値を付けています。

その他では、不動産株が軒並み大幅上昇となり、三井不動産(8801)と住友不動産(8830)が揃って昨年来高値を更新したのが目を引きました。

一方、ファナック(6954)が小幅反落となり、セブン&アイ・ホールディングス(3382)も冴えない値動きでした。また、三菱電機(6503)が続落し、社長交代を発表した大林組(1802)など建設株が総じて売られて終わっています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が久しぶりに値を飛ばしてストップ高となりました。また、そーせいグループ(4565)が急騰し、窪田製薬ホールディングス(4596)も値を上げています。

一方、前日にストップ高だったアンジェス(4563)が▲10%超安の暴落となり、ナノキャリア(4571)は小幅反落で引けました。

青山 諭志