株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時は24,000円まであと38円に迫る

2018年1月16日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,951円(+236円、+1.0%) 続伸
  • TOPIX 1,894.2(+10.3、+0.6%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,311.2(▲1.5、▲0.1%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:972、値下がり銘柄数:980、変わらず:111
  • 値上がり業種数:22、値下がり業種数:11
  • 年初来高値更新銘柄数:171、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は13億1,817万株、売買代金は2兆4,307億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。前日の米国市場が休場だったこともあり、積極的な売買は控えられたようです。売買代金は連日で2兆5,000億円を下回りました。

そのような中、日経平均株価は前場の序盤に一時▲13円安となる場面がありましたが、その後はほぼ一本調子で上昇し、後場の終盤には一時+247円高(昨年来高値を更新)まで買われました。

最後はやや売りに押されたものの、終値で24,000円まであと一歩の続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、日経平均株価より小さい上昇率に止まり、昨年来高値更新もなりませんでした。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反落、売買代金は17日連続の1,000億円超え

東証マザーズの出来高は9,236万株、売買代金は1,464億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しました。出来高は1億株を割り込みましたが、引き続き新興市場の物色意欲は強く、売買代金も17日連続で1,000億円超となっています。

なお、総合指数は利益確定売りに押されて小幅下落となりました。ただ、終値では1,300ポイントを維持しており、底堅さを示したとも言えましょう。

ファナックが8連騰で上場来高値更新、楽天は4日続落で昨年来安値を更新

個別銘柄では、急騰したファナック(6954)が8連騰となって上場来高値を更新し、大幅高となったファーストリテイリング(9983)も昨年来高値を更新しました。

また、ソフトバンクグループ(9984)が大幅続伸となり、東京エレクトロン(8035)や信越化学工業(4063)も大幅上昇になるなど、日経平均株価へ寄与度の高い銘柄が軒並み値を上げています。

その他では、トヨタ自動車(7203)や三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)などが昨年来高値を更新したのが目を引きました。

一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が大幅安となり、三井不動産(8801)も大きく値を下げました。

また、コマツ(6301)が大幅反落となり、ローム(6963)やニコン(7731)などハイテク株の一角が大幅下落となっています。その他では、楽天(4755)が4日続落で昨年来安値を更新したことが注目されました。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)が一時▲16%安に迫る暴落となり、アトラエ(6194)も一時▲14%超安の暴落となりました。また、前日にストップ高だったオンコリスバイオファーマ(4588)が大幅反落となり、手間いらず(2477)も大幅安で引けています。

一方、CYBERDYNE(7779)が大きく値を上げたのが注目されました。

青山 諭志