上野動物園でパンダの「シャンシャン」が一般公開されたのは2017年12月19日でした。これまでにも幾度となく注目されてきたパンダですが、これまで日本とパンダには、いったいどんな関わりがあったのでしょうか?

いま日本にいるパンダは何頭?

日本に初めてパンダがやってきたのは、1972年。日本と中国の国交回復を記念して、日本で最初に建てられた動物園である上野動物園に「カンカン」「ランラン」の2頭が贈られました。当時も、パンダの公開は大ブームになっていました。

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それ以降、上野動物園以外にも、和歌山県のアドベンチャーワールドや、兵庫県の王子動物園でパンダが飼育されてきました。現在、日本では、上野動物園に3頭、アドベンチャーワールドに5頭、王子動物園に1頭、計9頭のパンダが飼育されています。

上野動物園だけじゃない経済効果

日本とパンダは、切っても切れない関係にあります。

「リーリー」「シンシン」の公開が行われた2011年度には、上野動物園の入場者数は470万人と、例年に比べて100万人ほど増加した、というデータもあります。2018年1月現在、「シャンシャン」の公開は抽選制となっていますが、2月からは抽選なしで公開される予定で、さらなる入場者数の増加が見込まれています。

さらに「シャンシャン」ブームにあやかって、パンダの形をした食品や雑貨、パンダグッズが人気を呼んでいます。JR西日本では、京都・大阪と、和歌山方面を繋ぐ特急「くろしお」の車体にパンダをデザインした「パンダくろしお」という列車が運行していて、パンダファン、鉄道ファンともに盛り上がりを見せています。上野動物園以外でも、広くパンダによる経済効果が生まれているといえるでしょう。

パンダは実は「レンタル」

実は、日本で飼育されているパンダは、中国からレンタルしている、つまり「借りてきている」という扱いです。現在、パンダは地球上に千数百頭しかおらず、絶滅の危険のある動物に指定され、保護されています。国際自然保護連合によって採択されたワシントン条約によって、「絶滅の危険のある動物は商業取引ができない」と決まっています。したがって、パンダはレンタルという形で、日本にやってきているのです。

ただ、パンダは単に借りているだけではありません。日本と中国が協力して、パンダの繁殖や飼育技術の向上のために、日々、研究が進められています。実際、いま人気になっている上野動物園の「シャンシャン」も、日本で飼育されていた「リーリー」「シンシン」から生まれ、育てられたパンダです。アドベンチャーワールドでは、これまでに10頭以上のパンダの出産に成功しています。これは、中国を除くと世界一の実績となっています。

いまから45年以上も前に、日本と中国の「友好の象徴」としてやってきたパンダ。もちろん、「パンダ外交」という言葉もあるくらい、日中の外交上のさまざまな思惑もあるのですが、その存在が、現在でも中国と日本をつないでいるのは間違いありません。

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