株式を買う際、配当や優待だけでなく、気になるのが「株価の変動」でしょう。

配当や優待を受けとっていても、株価の変動は社会情勢や企業業績などによって時に大きく動き、リターンに影響を与えるもの。

株式投資において、「株価の値上がり・値下がり」は見逃せない要因です。

今回は清水建設について、配当金や株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

清水建設の配当金のリターンはいくらか

清水建設の株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の期末配当と2024年3月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年12月1日
  • 株式の取得価格:723円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・期末配当:10.5円
  • 2024年3月期・中間配当:13.5円
  • 100株ベースの配当金のリターン:2400円

それでは次に、株価変動によるリターンを計算します。

清水建設の株式投資のトータル・リターンはいくらか

以上、配当金のリターンについて振り返ってきました。

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2022年12月1日
  • 株式の取得価格:723円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2023年12月1日
  • 1年後の株価の終値:978.3円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:+2万5530円

そして最後に、トータル・リターンを計算します。

  • 配当金のリターン:2400円
  • 株価変動によるリターン:+2万5530円
  • トータル・リターン(金額ベース):+2万7930円
  • トータル・リターン(%ベース):+38.6%

トータル・リターンは金額ベースで+2万7930円でした。

出所:各種資料をもとにLIMO編集部作成