株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、後場に入って上げ幅を拡大

2018年1月5日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,714円(+208円、+0.9%) 続伸
  • TOPIX 1,880.3(+16.5、+0.9%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,250.2(+7.3、+0.6%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,302、値下がり銘柄数:655、変わらず:106
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:316、年初来安値更新銘柄数:3

東証1部の出来高は16億8,144万株、売買代金は3兆140億円(概算)となりました。出来高は前日並み、売買代金は減少となっています。前日のリスクオンモードを引き継いだ形ですが、雇用統計の発表や3連休を控えて、やや模様眺めの雰囲気が強まりました。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。特に、後場に入ってからは上値を追い始め、一時+224円高(昨年来高値を更新)となる場面も見られました。結局、+200円を超える上昇の続伸となって引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、昨年来高値を更新しました。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は11日連続の1,000億円超に

東証マザーズの出来高は6,351万株、売買代金は1,237億円となり、いずれもほぼ前日並みでした。新興市場は極端なリスクオンモードにはなりませんでしたが、売買代金は11日連続で1,000億円を上回るなど、昨年末から続く個人投資家の物色意欲を維持しています。

また、総合指数も続伸となり、着々と1,200ポイントを固めて1,300ポイントをうかがう位置に入っていると見られます。

ファナックが上場来高値更新、楽天やしまむらが昨年来安値更新

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅高となり上場来高値を更新し、ファーストリテイリング(9983)、ダイキン工業(6367)、テルモ(4543)、TDK(6762)などが昨年来高値を更新しました。

また、前日に続き自動車関連株が好調に推移し、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)、デンソー(6902)、アイシン精機(7259)などが昨年来高値を更新して引けています。その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など金融株の上昇が目を引きました。

一方、楽天(4755)が値を下げて昨年来安値を更新し、しまむら(8227)も安値を付けて引けました。また、任天堂(7974)やソフトバンクグループ(9984)も冴えない値動きとなっています。

新興市場では、ブライトパス・バイオ(4594)が値を飛ばしてストップ高となり、ブランジスタ(6176)や手間いらず(2477)は昨年来高値更新となりました。一方、ユーザベース(3966)が値を下げ、アトラエ(6194)は大幅反落となっています。

青山 諭志