新年を迎えて、気持ちも新たになるこの時期。「今年は貯金する!」と意気込んでいる人もいるかもしれませんね。でも、「絶対貯金しよう」と思うだけでは足りません。お正月の落ち着いた気持ちのときに、お金が貯まる「貯金習慣」をつけてみませんか。

今回は、年初のうちに身につけておきたい貯金習慣をご紹介します。

まずは毎月通帳記入する日を決める

絶対に身につけておきたいのが通帳記入です。自分が銀行口座からお金をおろす頻度によって通帳記入の頻度も変わってきます。基本的には、お金をおろすときは銀行のATMで通帳記入もセットでやってしまうというのが理想です。コンビニATMでお金をおろすことが多いという人はこれを機に改めてください。

毎週お金をおろすという人は週1回もしくは月2回は通帳記入して、きちんと自分の口座の残高を確かめてください。引き落としがきちんとできているかなども、その都度確認しておきましょう。

自動振替を利用して給料日直後に定期預金に入れる

ある一定の日になると自動で定期預金口座に振り替えてくれるサービスがあります。このサービスを利用すれば、わざわざATMへ行って普通預金口座から定期預金口座に預け替えをしなくてもいいのです。

もちろん残高が不足している場合は振替できませんが、残高があれば有無を言わさず自動でやってくれるのもありがたいところ。残高不足で振替できなくなることのないように、給料日が25日ならお給料日直後の27日などに振替日を設定しておきましょう。

コンビニATMを使う頻度が多いならデビットカードにする

もしコンビニATMを使う頻度が多いと感じるのなら、デビットカードを作るのもオススメです。デビットカードはクレジットカードと違って、その場で口座から引き落としてくれるので使い過ぎの心配もありませんし、負債を翌月、翌々月まで引きずることもありません。

また、利用金額が通帳に記載されるので自分が何にいくら使ったかも把握しやすいですし、コンビニATMの利用手数料を節約することができます。デビットカードの中にはキャッシュバックがあるものもありますので、おトクに賢く利用することができます。

毎晩歯磨きしながら今日の出費について考える

日常生活の中で自分の出費について考える時間を作りましょう。たとえば歯磨きをしているとき、片手はふさがっていますし、あまり自由に動くこともできませんよね。こういう時間を使って、自分の出費について考えることをオススメします。

もしスマートフォンを見ているのであればその時間くらいはスマートフォンから手を放して、今日の出費、用途と金額、そしてズバリ「その出費は必要なものだったか」とか「無駄遣いではなかったか」など、自分の出費に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。「無駄遣いだったかも」と思えば明日以降同じ無駄遣いをしないように気を付ければいいですし、改善策を練るのもオススメです。

毎日の生活の中で、自分のお金の使い方や使い道について反省する機会はあまりないものですよね。振り返りの時間を日々の生活の中に取り入れることで、次の日からの行動が変わります。

歩きやすい靴と暖かい上着を買う

新年ということもありますので、ちょっとの距離なら歩けるように、新しい靴や上着を購入するのはいかがでしょうか。ついでに、新しいカバンの中身も軽くして、1駅分くらい歩いても苦痛にならないように装いを整えてみてください。

お金を使わないこととお金を貯めること、これらは一直線上にあると言っても過言ではありません。たとえ少額だとしても、お金を無駄に使わないことで毎日の生活の質を保ちつつ貯金額を増やすことができるのです。新年は健康と貯金のために、「歩く」機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

新しいクッキング用品を買う

もし自炊がなかなか習慣にならないなら、新しいクッキング用品を買って気分を変えてみるのもいいでしょう。やはり外食はどうしても高くつきやすく、自炊して美味しいものを作ったほうが満足度も高くなります。自炊に対して面倒とか、億劫というネガティブな感情がある限りなかなか続くものではありません。

なんでもいいのでテンションのあがるクッキング用品を1つ購入してみましょう。料理するのが楽しくなるかもしれません。また、別の方法として、自分が作ったお料理の写真をブログやSNSにアップすることでモチベーションを保つ人もいます。自分がどうしたら自炊を楽しく続けられるか、ぜひ考えてみてください。

「使いすぎ」の自覚がある人は5000円で1週間サバイバルをやってみる

もしも普段から「お金を使い過ぎているかも」と思う人がいたら、1週間の「自由に使えるお金」を5000円で済ませるサバイバルに挑戦してみてはいかがでしょうか。1週間を5000円で過ごすのって結構難しいですよね。外食なんてしてしまったらすぐにお金がなくなってしまいますし、飲み会も安い店で1回飲む程度ならいけるかもしれませんが、その後はほかのいろんなことを我慢しなければなりません。

ずっと5000円で暮らすというのはなかなか難しいでしょうから、1度だけでもいいので1週間5000円生活をしてみるのがオススメです。1度でもそういう経験をしておくと、自分の中で予算をうまく管理・調整する思考回路ができあがってきます。「金曜日に飲み会でいくらくらい使うから、それまでは自炊とお弁当でしのごう」とか、先々のことを見据えてお金の使いどころを考える癖がついてくるはずですよ。

無料で使える近所の施設を調べる

毎日の生活が忙しいとなかなかそんな余裕がないかもしれませんが、実は私たちの周りには無料で使える施設がたくさんあるのです。代表的な例が図書館ですよね。図書館を利用すれば本を無料で借りられて、その本を買うお金が浮きます。そういう無料で使える施設やツールが実はたくさんあるのです。

特に地域の施設では無料で映画上映会をしていたり、民間の施設よりずっと安くジムが使えたり、各種講座に参加したりすることができます。普段流し読みして捨ててしまっている市区町村からのお知らせやお便りに目を通してみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

まとめにかえて

お金を貯めることは難しいことではありません。お金を上手に浮かせていけばいいのです。ただ「お金を貯める」ということだけを考えるのではなく、今の収入の中で貯金に充てられる金額をどう増やすかということに焦点を当てて考えてみると、意外とお金を使わなくても生きていけるんだということに気が付くかもしれません。

何事も最初が肝心、新しい年も来たことですし、ぜひいろんな貯金習慣を身につけてくださいね。

大塚 ちえ