2. 2. ニトリホールディングスの株主優待のリターンはいくらか
ニトリホールディングスは決算期(2023年3月期)現在、100株以上保有する方に向けて株主お買い物優待券を年1回、提供しています。贈呈枚数は保有株数や年数によって異なります。
100株保有(1年未満)の場合、株主お買い物優待券は5枚贈呈されます。
※1年以上は毎年3月31日(※2022年は2月20日)(基準日)、毎年9月30日(※2022年は8月20日) の株主名簿に同一の株主番号の株主様として連続3回以上記載、または記録され、かつ同期間の保有株式数が継続して所定の株式数以上であることが条件です。
優待券1枚につき、10万円までの買い物の10%に割引が適用されます。
今回の試算では3万円の買い物を想定すると、優待のリターンは1万5000円とします。
3. 3. ニトリホールディングスの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年12月8日
- 株式の取得価格: 1万5900円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年12月8日
- 1年後の株価の終値: 1万8205円
- 100株ベースの株価変動によるリターン: +23万500円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:1万4800円
- 株主優待のリターン:1万5000円
- 株価変動によるリターン: +23万500円
- トータル・リターン(金額ベース): +26万300円
- トータル・リターン(%ベース):+ 16.4%
トータル・リターンは金額ベースで+26万300円でした。
配当金・株主優待・株価とそれぞれ分解して株式のリターンを確認すると、どの要素がリターンに影響を与えているか一目瞭然となります。
配当金や株主優待を目的に長期視点で投資した場合でも、株価水準を確認して、株式全体としてのリターンも把握しておきましょう。
参考資料
石井 僚一