2023年10月24日、総務省が発表した9月の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.7と、前年同月比で2.8%上昇しました。物価上昇のスピードはやや鈍化しているものの、高止まりにより依然として多くの家計を圧迫し続けています。
50歳代になると老後の生活が気になる人も多いかもしれません。
特に、おひとりさまは老後の生活費を自分一人で賄う必要があります。ただし、50歳代でも貯蓄がない人は意外と多いです。
そこで本記事では、50歳代で貯蓄ゼロの人が老後に向けてやるべき3つのステップを紹介します。ぜひ、老後生活に向けての参考にしてみてください。
50歳代で貯蓄ゼロのおひとりさまの割合はいくらか
まずは、50歳代で貯蓄ゼロのおひとりさまがどれくらいいるのかを確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」によると、50歳代単身世帯の金融資産保有額の分布は以下のとおりです。
50歳代単身世帯の金融資産保有額
- 非保有 :39.6%
- 100万円未満 :11.5%
- 100~200万円未満 :5.5%
- 200~300万円未満 :4.4%
- 300~400万円未満 :3.0%
- 400~500万円未満 :1.9%
- 500~700万円未満 :3.0%
- 700~1000万円未満 :5.5%
- 1000~1500万円未満 :4.6%
- 1500~2000万円未満 :4.1%
- 2000~3000万円未満 :4.1%
- 3000万円以上 :9.6%
- 無回答 :3.3%
平均値 :1048万円
中央値 :53万円
貯蓄がゼロの50歳代のおひとりさまは39.6%もいます。3人に1人以上が貯蓄がないのが実態です。また、中央値は53万円となっていて、全体的に貯蓄の少ない人が多くなっています。