秋は人間にとっても植物にとっても過ごしやすい季節。

この時期に苗や球根を植え付けると根が張りやすく、今秋から春にかけて美しい花姿を楽しむことができます。

今回は秋に植え付けができる植物のなかから、ほったらかしでも育ちやすい丈夫な多年草・宿根草をご紹介。ぜひ秋からのガーデニングにお役立てください。

1. 多年草と宿根草の違いとは

多年草とは「一度植え付けると毎年花を咲かせる植物」のこと。厳密にいうと「2年以上開花する植物」のことを指し、球根植物やサボテンなど一部の植物を除き、主に「常緑多年草」と「宿根草」の2つに分けることができます。

  • 常緑多年草…年間を通して葉が茂る植物。
  • 宿根草…花の時期が終わると地上部が枯れ、根だけで残る植物。翌シーズンになると芽を出して成長し、花を咲かせる。

花がない時期でもグリーンが楽しめるのが常緑多年草の魅力であり、逆に花がない時期にはスッキリとした見栄えになるのが宿根草の魅力。

植える場所や好みに合わせてセレクトしましょう。

2. 秋に植え付け!ほったらかしで育つ多年草・宿根草オススメ6選

2.1 マーガレット

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【常緑多年草】

秋から翌春にかけて、ナチュラルな花を咲かせるマーガレット。

耐寒性に強く、秋から春にかけて陽気な姿で庭や花壇を彩ってくれます。花色には白やピンク、赤や黄色などがあり、八重咲き種も豊富。

年数を重ねるごとに耐寒性は強くなりますが、凍結すると枯れることがあるので寒冷地では鉢で管理し室内で冬越しさせましょう。※参考価格:300~500円(3号ポット苗)

2.2 シュウメイギク

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【宿根草】

晩夏から晩秋にかけて、野趣あふれる花を咲かせるシュウメイギク。

残暑が和らぐ頃に咲き始めることから、秋の訪れを告げる花とも呼ばれています。耐陰性があるので明るい日陰~半日陰で育てることも可能。

花の色はピンクと白の2色になり、混色して植えるのもオススメです。地下茎でどんどん広がるので、増やしたくないときは鉢で育てるか根止めシートを利用しましょう。※参考価格:500~800円(3号ポット苗)