「のり弁 銀ダラ西京焼き」を堪能

出所:筆者撮影

老舗の技を十分に活かした銀ダラ西京漬け、玉子焼きや柚子大根漬け、磯部揚げやがんもなどおかずもたっぷり。

主菜、副菜ともにすべて職人さんの手仕込みです。れんこんやにんじんの飾り切りからも、手間と愛情がかけられているのがよくわかります。冷めてもおいしい味わいを目指して完成したのり弁は、とても華がありますね。

出所:筆者撮影

銀ダラを持ち上げてみると、焦げ目の美しさに目を奪われます。ふっくらとした身は西京味噌の甘みが十分に染みていて、品のいい白身魚のおいしさが倍増していました。ほろりと崩れてしまう身に、ついつい箸が進みます。

その下に隠されたのり弁の要、のりとご飯。福島県浜通り産コシヒカリを全量使用したこだわりのご飯は、五つ星マイスターの手によりお米本来のおいしさを最大限引き出す炊飯技術で用意されています。

冷めても粒がひとつひとつふっくらしていて、粒離れがよく、噛むほどに旨味が広がります。時間が経過していることを感じさせない白米と、香り高いのり、そして醤油の絶妙なバランス。まさにお米をおいしく食べるためののり弁だといえるでしょう。

また、甘みのある手巻きの玉子焼きや、ピリッと辛いほうれん草、箸休めに用意されたさわやかな柚子大根漬けなど、味わいと食感を楽しめる副菜も満載。ひとつひとつに手がかけられており、老舗の職人の技を感じられますよ。

見た目の美しさ、細かな工夫が与えてくれる満足感は、言うまでもありません。おかずとご飯をいいバランスで最後まで楽しめるでしょう。量も十分にあるので、高い値段のわりにお腹に溜まらなかった……という心配はありません。

「のり弁 銀ダラ西京焼き」に満足

今回は坊々樹「五つ星のり弁」ののり弁 銀ダラ西京焼きをいただきました。

のり弁といえば昔からある庶民の味方のような存在のお弁当です。多くのお弁当屋やコンビニでも取り扱われていて、その手頃さから手に取ったことがある人も多いのではないでしょうか。

そんなのり弁が、高級のり弁として新しい風を吹かせています。たくさんの人が食べたことのあるお弁当だからこそ、そのおいしさを追及することで、新しい価値観を根付かせてくれているように思います。

ぜひ、お店に足を運んでみてください。必ず満足する味に出会えるでしょう。

参考資料

小野田 裕太