2024年からの「新NISA」スタートが目前に迫っています。

新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用が可能に。また、非課税保有期間は無期限となり、非課税で投資できる金額も大きく拡大します。

パワーアップした新しいNISA制度への期待が高まるいま、みなさんの投資への関心がこれまで以上に高まっていると実感します。

一方で、投資に興味を持ったものの、一歩を踏み出すのに躊躇している人もたくさんいるでしょう。「投資が怖い」という声もよく聞くことがあります。

投資が怖いと感じる場合、実は「投資」を「投機」や「ギャンブル」と混同しているケースがとても多いのです。しかしこの3つは明確に異なります。

今回は、「投資」「投機」「ギャンブル」違いを分かりやすく整理していきましょう。

【投資と投機・ギャンブル】掛け金を奪い合うのが「ギャンブル」

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ギャンブルは、参加者から集めた掛け金を奪い合う方法です。宝くじや競馬がわかりやすい例でしょう。

主催者は参加者からお金を集めて、そこから運営費などを差し引きます。そして残ったお金をごく一部の当選者に配ります。参加者のごく一部である当選者は得をし、大半の落選者は損をするという仕組みです。

しかし人は確率を正確にとらえるのが苦手な傾向にあります。

たとえば当選金額が数億円の宝くじの場合、一等に当選する確率は、0.00001%、1000万分の1程度だと言われています。とても当たりそうにない確率なのに、宝くじを買う人の多くは「自分も当たるかもしれない」と過度な期待を持ちがちです。