4. 国民年金（基礎年金）の平均年金月額は約5万6000円。早くから老後資金対策を
今回は「年金生活者支援給付金」についてみてきました。
では、老後に受け取る国民年金と厚生年金の平均月額はいくらでしょうか。
4.1 国民（基礎）年金の平均年金月額（令和3年度）
全体：5万6368円
- 男性：5万9013円
- 女性：5万4346円
4.2 厚生年金の平均年金月額（令和3年度）
全体：14万3965円
- 男性：16万3380円
- 女性：10万4686円
※国民年金部分を含む
国民年金は加入年数などに応じて受給額が異なりますが、平均で5万6368円です。
2023年度の新規裁定者の満額は6万6250円であり、国民年金のみの場合は年金だけで老後生活するのは厳しいと考えられます。
厚生年金であっても、平均は14万円台なものの男女差が大きく、加入月数と収入に応じて支払った保険料に応じて個人差が大きくなります。
少子高齢化の今、年金だけで生活するのは現実的ではなくなりつつあります。
今回の年金生活者支援給付金をはじめとした年金にまつわる制度を知ること、またねんきん定期便やねんきんネットでご自身の受給予定額を早く知り対策を考えることが、今後より重要となるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
- 厚生労働省「よくあるご質問（Q&A）」
- 日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」
- 日本年金機構「老齢（補足的老齢）年金生活者支援給付金の概要」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
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日本年金機構「簡易な年金生活者支援給付金請求書（はがき型）が届いた方へ」
宮野 茉莉子
