これから投資を始めるのであれば、まずは少額からのスタートをおすすめします。

少ない資金で始められる投資商品はいくつかありますが、なかでも100円からスタートできる投資信託がおすすめです。

本記事では少額投資のメリットや、投資信託が初心者におすすめである理由を紹介します。

この記事を読んでわかること

  • 少額投資のメリット
  • 初心者には投資信託がおすすめである理由
  • 投資信託の運用におすすめの証券会社3選
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初心者には少額投資がおすすめ

Krisana Antharith/shutterstock.com

初心者の方が投資を始めるのであれば、まずは少額からのスタートをおすすめします。

大きな資金を動かせば大きなリターンを期待できますが、その分損失を被った際のダメージも大きくなってしまうからです。

たとえば、1000円の株を100株保有している場合、1円の値下がりは100円の損失ですみますが、1万株を保有している場合は1万円の損失となってしまいます。

少なくとも投資に慣れるまでは、少額に抑えておくことが賢明です。

投資信託なら100円から始められる

Hirohito Takada/shutterstock.com

数多ある投資商品のなかでも、特に少額からスタートできるのが投資信託。

金融機関によっては100円から購入することもできます。

本章では投資信託の概要やメリットを紹介します。

投資信託とは

投資信託はプロに資金の運用をおまかせできる投資商品です。

2023年現在は約6000種類の商品があり、それぞれ運用方針や主要な投資対象などが異なります。

投資家は膨大なラインナップのなかから好きな投資信託を購入するだけでOKです。実際の運用は投資のプロであるファンドマネージャーにおまかせできます(出所:投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」)。

出所:MeChoice編集部

一方で投資信託には以下の手数料がかかります。

  • 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料。年率◯%の形でかかる
  • 信託財産留保額:投資信託の解約時(売却時)にかかる手数料

最近では購入時手数料と信託財産留保額を無料としている投資信託も数多く存在します。

投資信託は証券口座を開設することで購入できます。

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初心者には投資信託がおすすめである理由

syam fireshark.shutterstock.com

投資信託は100円から始められるハードルの低さに加え、以下の理由からも初心者におすすめです。

  • 投資に関する高度な知識が不要
  • 少額でも分散投資ができる
  • NISAの対象商品である

投資に関する高度な知識が不要

投資信託は、投資に関する高度な知識がなくても取り組みやすい商品です。

運用方針に合致した商品を選べば、あとの運用はプロにおまかせできるからです。

少額でも分散投資ができる

分散投資を少額からできる点も投資信託のメリットと言えるでしょう。

分散投資とは、投資先の国や資産・銘柄を分散させることでリスクを低減する手法のことです。

出所:MeChoice編集部

たとえば、国内株に投資する場合は1社あたり最低十数万円~数百万円の資金が必要となるので、分散投資には莫大な資金が必要となるでしょう。

一方、投資信託は投資家の資金をまとめて、それをプロが運用する商品であることから、少額でも分散投資に取り組めます。

投資信託のなかには世界8000銘柄以上の株に投資するものもあります。

NISAの対象商品である

投資信託は一般NISAやつみたてNISAといったNISA制度にも対応しています。

NISAは対象の投資商品から得られる利益が一定期間非課税となる税制優遇制度です。

本来、投資の利益には約20%の税がかかりますが、それが免除されます。

投資信託を運用する際には積極的に活用しましょう。

なお、SBI証券や楽天証券では、証券総合取引口座とNISA口座の同時申し込みができます。

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100円で始められるおすすめの投資信託4選

solar22/shutterstock.com

ここまでで、投資信託の運用に興味を持った方もいるでしょう。

ここでは100円があったら取り組みたいおすすめの投資信託4選を紹介します。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  4. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

投資信託の運用に興味がある方はぜひ参考にしてください。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

期間収益率(過去3年)

84.0%

信託報酬率

年率0.11330%

運用できる主な証券会社

楽天証券・マネックス証券・SBI証券

つみたてNISA対応

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

全世界の株式に投資する商品となっています。

全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に輝いた実力派の投資信託となっています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

期間収益率(過去3年)

86.0%

信託報酬率

年率0.1133%

運用できる主な証券会社

楽天証券・マネックス証券・SBI証券

つみたてNISA対応

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

日本以外の全世界の株式に投資する商品となっています。

すでに日本株を運用している方や日本株以外の全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

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eMAXIS Slim先進国株式インデックス

期間収益率(過去3年)

93.3%

信託報酬率

率0.09889%

運用できる主な証券会社

楽天証券・マネックス証券・SBI証券

つみたてNISA対応

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

先進国の株式市場を投資対象としています。

フランスやイギリスといった先進国はインドや中国などの新興国に比べてローリスク・ローリターンな運用が期待できます。

長期的にリスクの低い安定成長を狙うのであれば、ぜひ検討したい商品です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

期間収益率(過去3年)

+100.49%

信託報酬率

年率0.0638%

運用できる主な証券会社

松井証券・マネックス証券・SBI証券

つみたてNISA対応

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドのマンスリーレポートによる※2023年6月30日基準

アメリカを代表する500社で構成される株価指数「S&P500」に値動きを連動させる投資信託です。

米国株に幅広く投資したい方におすすめです。

2023年6月末時点の構成銘柄にはアップルやテスラ、マイクロソフト、アマゾンなどのグローバルカンパニーが名を連ねています。

【100円から買える】投資信託におすすめ証券会社5選

Bro Crock/shutterstock.com

投資信託の購入には証券口座が必要となります。

ここでは初心者の方におすすめの証券口座として以下の5社を紹介します。

  1. 楽天証券
  2. auカブコム証券
  3. マネックス証券
  4. 松井証券
  5. SBI証券

いずれも投資信託を100円から買える人気のネット証券です。

気に入ったものから使ってみると良いでしょう。

※各データは2023年8月17日時点の情報に基づきます。

1. 楽天証券

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

  • 国内証券会社単体(開示情報ベース)で最多となる900万口座超(2023年4月時点)
  • 手数料が安く取扱商品が豊富

IPO実績

65銘柄(2022年実績)

外国株

6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)

口座開設日数

最短翌営業日

投資信託の本数

2619本

つみたてNISA対応本数

194本

楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社です。

楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入にも楽天ポイントを利用できます。

そのため普段から楽天ポイントを貯めている方におすすめのネット証券会社です。

また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。

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2. auカブコム証券

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

  • Pontaポイントがたまる、使える証券会社
  • auじぶん銀行の普通預金金利が最大100倍に

IPO実績

23銘柄(2022年実績)

外国株

1カ国(米国)

口座開設日数

最短翌営業日

投資信託の本数

1661本

auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のネット証券です。

SBI証券や楽天証券などとともに主要ネット証券の一角を占め、2023年6月時点で157万1191口座を突破しています。
auカブコム証券はPontaポイントユーザーにおすすめです。

投資信託の月間平均保有残高に応じて、最大0.24%のPontaポイントがたまるほか、au PAYカードによる投資信託の積

立で購入額の1%がPontaポイントとして還元されます。

また、auカブコム証券のマネーコネクトを利用すれば、auじぶん銀行の金利が100倍の0.1%にアップします。

auマネーコネクトはauじぶん銀行とauカブコム証券の口座を連携することで各種メリットを受けられるサービスです。

<auマネーコネクトのメリット>

  • auじぶん銀行の普通預金金利が100倍(0.1%)
  • auカブコム証券口座からの引き落としで株や投資信託を購入する際、不足している資金をauじぶん銀行から自動入金
  • auカブコム証券で使用していない資金をauじぶん銀行へ自動出金

普段使わない資金はauじぶん銀行に預けておけるので、お得な優遇金利を最大限活用できるサービスとなっています。

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3. マネックス証券

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

・IPOの抽選が完全平等性

IPO実績

62銘柄(2022年実績)

外国株

2カ国(米国・中国)

口座開設日数

最短翌営業日

投資信託の本数

1362本

つみたてNISA対応本数

169本

マネックス証券は投資信託のつみたて投資にマネックスカードを利用できます。

購入額に応じたマネックスポイントが付与され、そのポイント還元率は1.1%と高還元です。

たまったポイントは投資信託の買付や他社ポイントへの移行などに利用可能です。

さらにマネックス証券は、IPO抽選が完全平等性なのも魅力の1つ。

証券会社によっては預かり資産の量などによって当選しやすさが決まるため、投資初心者がいきなり当選するのは簡単ではありません。

その点、完全平等な条件で抽選されるマネックス証券なら、他の証券会社より当選しやすいでしょう。

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4. 松井証券

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

・25歳以下は国内株式の取引手数料が無料

IPO実績

54銘柄(2022年実績)

外国株

1カ国(米国)

口座開設日数

最短当日

投資信託の本数

1703本

つみたてNISA対応本数

195本

松井証券は25歳以下の国内株取引手数料を無料としているため、若い方には特におすすめです。

また、投資信託の信託報酬が0.3%(税抜き)を超える場合については、(保有額の)最大0.85%をポイントや現金で還元しており、投資信託のコストを安く抑えたい人にも合った証券会社と言えるでしょう(投資信託 毎月ポイント・現金還元サービス)。

サポート体制も高く評価されており、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「2022年度問合せ窓口格付け(証券業界)」では、「問合せ窓口」と「webサポート」の両部門で12年連続の「三つ星」(最高評価)を獲得しています。

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5. SBI証券

<基本情報>

項目

内容

特徴&おすすめポイント

取扱商品ラインナップが豊富で手数料が低い

IPO実績

117銘柄(2022年実績)

外国株

9カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・ロシア・韓国・ベトナム)

口座開設日数

最短翌営業日

投資信託の本数

2654本

つみたてNISA対応本数

205本

SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い人であれば注目必須の証券会社です。

国内株はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。※米国株の取扱銘柄数は5400銘柄超(2023年8月4日時点)。

国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も主要ネット証券の中ではダントツの実績を誇っています(主要ネット証券とはSBI・楽天・松井・マネックス・auカブコムの5社)。

また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントなどとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」「Vポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。

投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換や店舗のお買い物などにも使えます。

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参考資料

【関連記事】投資初心者は何から始めるべき?失敗しないコツや投資先を解説【証券アナリスト監修・CFP執筆】

まとめ

  • 初心者であれば少額から投資をスタートしよう
  • 投資信託であれば100円から取り組める
  • 投資信託におすすめの証券会社は楽天証券・マネックス証券・松井証券など
楽天証券の口座を開設する

久保田 雅大