2017年11月2日に行われた、GMO TECH株式会社2017年12月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:GMO TECH株式会社 代表取締役社長 鈴木明人 氏
GMO TECH株式会社 常務取締役 児林秀一 氏
GMO TECH株式会社 O2O事業事業部長 山内章 氏 

2017年12月期第3四半期決算説明会

鈴木明人氏(以下、鈴木):鈴木でございます。本日はご多忙の中、弊社の説明会にお越しいただきまして誠にありがとうございます。2017年第3四半期の決算説明会を行わせていただきます。

本日は、はじめに結論と要約、続いて決算概要、その後にセグメント別の概要と展望、最後に総括となります。結論と要約、決算概要及び総括につきましては私より。各セグメント概要と展望につきましては、アドテク事業部が児林、O2O事業部が山内よりご説明させていただきます。

結論と要約 決算サマリ

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それでは、結論と要約の説明をさせていただきます。こちらは第3四半期までの決算サマリです。2016年第3四半期までと比較して減収増益となりました。結論として、各事業の施策が順調に伸長・進展しており、ほぼ想定どおりに進捗しております。

結論と要約 全社営業利益の推移

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続いて、全社営業利益の推移です。採用費等の一時コストや開発費の先行費用はありましたが、基本的には昨年(2016年)第2四半期をボトムに回復基調が継続しております。収益改善計画は順調に進行しており、想定どおりに進展していく予定です。

結論と要約 セグメント別売上

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セグメント別売上の四半期推移です。アドテク事業は運用型広告の伸長により、売上の回復を図っております。O2O事業は、開発案件の期ズレの計上があるものの安定的に増収トレンドが進んでおります。

結論と要約 セグメント別営業利益

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セグメント別営業利益の四半期推移です。アドテク事業では、ストック型商材へのサービス移行が進む中、大型案件受注により大幅な利益増加がありました。O2O事業は、開発案件の期ズレがあり費用先行となり、一時的な減益となりました。先行投資フェーズから収益フェーズへの移行については進捗しております。詳細はこのあとの各セグメントの概況と展望にてご説明させていただきます。

決算概要 業績予想に対する進捗

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第3四半期の決算概要、業績予想に対する進捗です。2017年は売上高予想を30億円、営業利益予想を1.1億円で開示させていただいております。

第3四半期において上期の分を挽回している状況ではありますけれども、第4四半期で通期の業績予想を達成していきたいと考えております。各セグメントの状況は、事業別のパートでご説明させていただきます。

決算概要 貸借対照表サマリ

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BS(貸借対照表)のサマリです。受注が順調に推移しているため、資産売掛金と負債仮掛金が増加しております。このほかは大きな変動はありません。

損益計算書サマリ

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PL(損益計算者)サマリです。冒頭でご報告のとおり、ストック型商材への移行が進捗しておりますので、大型の受注案件により利益体質への改革が継続的に進行しております。

アドテク事業部に関しては、常務取締役の児林よりご説明させていただきます。

セグメント別概況と展望 アドテク事業の概況

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児林秀一氏:アドテク事業を担当している児林です。どうぞよろしくお願いいたします。アドテク事業の概況についてご説明させていただきます。

2017年第3四半期の売上は前期比13パーセント増の7億6,800万、営業利益は前期比57パーセント増の7,200万円となり、好調な着地となりました。こちらの大きな要因は、大型案件の獲得並びに運用型広告の予算伸長によるものです。

セグメント別概況と展望 アドテク事業 営業利益四半期比較

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営業利益の四半期比較です。2016年第3四半期の4,600万円に対して、2017年の第3四半期で7,200万円の57パーセント増となりました。2016年の営業利益約1億円に対して、2017年は第3四半期までの累計利益で約1億円となっており、非常に良い進捗となっております。

セグメント別概況と展望 アドテク事業トピックス

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アドテク事業のトピックスなのですが、アフィリエイトサービスの機能追加を行いました。昨今のアフィリエイトでは成果地点がお客さまの収益に結びつく深いポイントになってきており、そちらに対応するための機能改修となります。

内容は(スライド)記載のとおりなのです。今までは簡易登録の一番最初の地点が成果地点だったのですが、最近ではクライアントさまのほうでも簡易登録後の商品購入や申し込みなどが成果地点となってきており、こちらに対応することが可能となっております。こちらは顧客ニーズに対応できるようにするための改修となります。

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こちらも同さまの機能なのですけれど、例えば、1つのキャンペーンで300円コースに登録して、500円コースにも登録した場合、2件のコンバージョンと取れるような仕組みに機能を追加しております。こちらは主に媒体さま向けの改修となります。

今までは、各コース別に2つの枠で掲載しなければいけなかったものが、1つの枠で掲載できるようになりますので、媒体さまが1つの工数で複数の収益を得られる、収益を得やすい改修となります。こちらにより媒体さまの作業負担を軽減することで、媒体の導入促進を進めてまいりたいと考えております。

セグメント別概況と展望 アドテク事業の下期注力テーマ

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アドテク事業の下期のテーマですが、第3四半期までにやってきたことの継続実施となります。アフィリエイト広告のサービス及び運用体制の強化と検索エンジン対策や運用型広告の販売体制、また生産体制の強化を進めてまいります。

セグメント別概況と展望 アドテク事業の展望

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最後にアドテク事業の展望です。引き続き営業体制の強化、コストの最適化、運用型広告の販売強化などの基礎体力の部分を継続して強めていきたいと考えております。アドテク事業のご説明は以上となります。ありがとうございます。

司会者:続いて、O2O事業について山内からご説明させていただきます。

セグメント別概況と展望 O2O事業の概況

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山内章氏:O2O事業を担当している山内でございます。よろしくお願いいたします。

こちらはO2O事業の売上と営業利益の推移です。売上は引き続き増加傾向となりますが、第3四半期につきましては、開発案件の期ズレにより減収減益となりました。こちらにつきましては第4四半期で売上、営業利益のキャッチアップを行なってまいります。

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こちらはO2O事業の重要指標である契約店舗数の推移です。チェーン店を中心として導入が進み、足元では3,700店舗を突破しており、4,000店舗が間近となっております。こちらは国内最大級の規模であると考えております。

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続いて、売上と新規獲得件数の推移です。開発案件の売上や預貯金等の施策により、ある程度波はありますが、売上、新規獲得件数とも順調に右肩上がりに推移しております。また累計のダウンロード数は8月21日時点で300万を超えており、利用者数も順調に拡大しております。

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続きまして、今年(2017年)の2月にリリースした「GMOアップカプセルPRO」の事例紹介となります。こちらは全国で約150店舗の飲食店を運営されている、塚田農場さまの導入事例です。

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塚田農場さまはもともと会員カードの代わりとして、お客さま一人ひとりに紙の名刺を配布する施策を行われておりました。

今回のアプリにつきましては、その名刺のデジタル化、来店回数に応じたポイントの付与、役職の昇格、名刺のお絵かき機能など多数のカスタマイズ機能が搭載されております。

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こちらがお絵かき機能を実現するために開発した、スタッフ向けのタブレットアプリとなります。スタッフが店頭でタブレットで名刺に対してお絵かきを行うことで、その内容が即座にお客さまのアプリ上に反映される仕組みとなっております。

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続きまして、ホテル業態の導入事例です。相鉄フレッサインさまの公式アプリをご紹介いたします。こちらのアプリは、ホテルの宿泊予約やクーポン配信はもちろん、アプリでのチェックインやアプリがホテルのルームキーとして利用できるような機能が搭載されております。

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フロントでアプリを専用の機器にかざすことでチェックインを行うことができ、またアプリをドアに近づけることでお部屋の開錠を行うことが可能となっております。クーポンやスタンプカードなどのお得な情報以外に、アプリのインストールの動機付けを行うことができております。

このように、引き続き飲食業や小売業、宿泊業などの導入を進めていくために、お客さまやアプリのユーザーに価値のある機能を順次開発して、顧客の獲得を進めていきたいと考えております。O2O事業部につきましては以上となります。

司会者:最後に鈴木より総括をさせていただきます。

総括 2018年に向けて

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鈴木:最後の総括になります。当社は前回の決算説明会でもご説明のとおり、本年度より短期で売上を集めるショット型の商材から長期的に売上を集めるストック型の商材への移行を進めてまいりました。

とくにアフィリエイトやO2Oといった商材への移行を進めることにより、より強い足元が作れるビジネスに移行しております。この流れも来年も不変だと考えております。

また現時点では具体的にはお話しできませんけれども、これからアフィリエイト事業やO2O事業において、さらなる機能追加や新商材の開発を進めております。

これらに共通するテーマはイノベーティブであること。新しい商品かつイノベーティブな商品でありたいと考えております。

またそれが時代の変化に対して遅いものでは意味がありませんので、スピードを重視した商品開発、お客さまへの満足度の提供を行なっていきたいと考えております。決算説明会につきましては以上となります。ご静聴ありがとうございました。

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