そろそろマイホームを所有したいと思った時に土地を購入して一戸建住宅を新築するのか、中古物件を購入してリフォーム・リノベーションを行って住むのかで迷う人が多いのではないでしょうか。

株式会社groove agent(本社:東京都港区北青山)が2023年6月に東京都在住の30~40代の既婚男女1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、住み替え希望の住宅種別は「新築戸建て」が39%で最も多かったそうです。

しかし、同社が東京・神奈川・埼玉・千葉に住む20~50代の男女3000人を対象に2021年に行った調査では「新築戸建て」が44.3%だったので、新築希望は減少傾向にあるといえるかもしれません。

欧米では住宅を購入する際には中古物件を選ぶ人が7割以上を占めていますが、その背景には古い物件に価値を見出す文化があるといわれています。

さらにはDIY文化が根付いていると共に、中古住宅の診断制度(ホームインスペクション)が充実しているため、安心・安全に中古物件の取引を行うことができます。

一方、国内ではスクラップ&ビルドの風潮があり、この背景には戦後の住宅事情が大きく影響しています。

終戦を機に急速に高まった住宅事情に対応するため、当時は低廉な新築住宅が多くの人々に供給され、その後も生活様式の著しい変化や人口増加に合わせて新築住宅が増え続けてきた流れが現在も続いているといえます。

しかし日本の総人口は2008年(平成20年)をピークにどんどん減少していて、今後も少子高齢化が進み、人口はさらに減少していくものと思われます。

そのため空き家が増え続けて大きな社会問題となっていても、国内ではあいかわらず「新築信仰」といって良いほど新築住宅へのあこがれが顕著です。

そこで、国内で新築住宅の人気が高い理由を5つ紹介します。