昭和のレトロな雰囲気が、若い世代のここ最近のブームになっています。このブームに、80年代のバブルの狂騒曲を懐かしく思い出した方もいるのではないでしょうか。

「イタ飯」という言葉が時代の先端を行っていた80年代、なぜイタリア料理はあれほどもてはやされたのでしょうか。
実は同時期、本国イタリアでもあるブームがあったのです。その偶然も含めて80年代のイタ飯ブームをご紹介します。

24時間戦う企業戦士たちが生んだバブル時代

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電電公社や国鉄が民営化され、3高がもてはやされ、CMが「24時間戦えますか」と問いかけていた80年代。

投機によって資産価格が大きく上昇し、1万円札が羽が生えたように舞い、人々はバブル景気に酔いました。1990年代に入ってあとかたもなく消えてしまったあの現象を、昨今の昭和ブームから思い出している人も多いはず。

そのバブルの時代に一世を風靡した「イタ飯」。なぜあの時代にイタ飯がもてはやされたのでしょうか。