6月・7月はボーナスをもらう人も多いのではないでしょうか。ボーナスを何に使うか・どれくらい貯金に回すか悩んでいる人もいるかもしれません。

特に、40代・50代は老後のための貯蓄として回すことを検討している人もいるでしょう。では、老後に向けていったいいくらの資産を用意すればいいのでしょうか?

本記事では、一つの目安として紹介されることも多い「老後2000万円」の貯蓄があれば、貯蓄と年金だけで生活できるのかをシミュレーションします。年金受給額を増やす方法も紹介するので、参考にしてみてください。

1. 国民年金と厚生年金の平均受給額とは。差額は約8万7000円に

まずは、老後生活を送る人がどれくらい年金をもらっているのか確認しましょう。厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金受給者がもらう年金の平均額は以下のとおりです。

出所:厚生労働省年金局「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

1.2. 老齢年金の平均受給額

  • 国民年金平均額 :月5万6368円
  • 厚生年金受給者の平均年金額 :月14万3965円(国民年金の受給額を含む)

会社員などの厚生年金受給者は平均で月14万3965円の年金をもらえます。一方で、自営業者やフリーランス・専業主婦などがもらう国民年金の平均年金額は月5万6368円と少額です。