各都道府県の貯蓄額と年収から見えてくる県民性

各都道府県の平均貯蓄額と平均年収をみていきましたが、そこからわかる関係性はどのようなものなのでしょうか。

下記の【表1】は、平均貯蓄額TOP10であった都道府県の平均貯蓄額と平均年収をまとめたものです。

【表1】

出所:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)」の調査データをもとに筆者作成

平均貯蓄額TOP3に入る「愛知県」「兵庫県」「神奈川県」は、平均収入においてもランキング内に入っており、収入から貯蓄を堅実にしている人が多いことがうかがえます。

一方で、「東京都」は平均年収TOP3に入っていますが、平均貯蓄ランキングでは8位にとどまっており、収入を貯蓄よりも支出に回す人が多いことが予測できます。

また、「富山県」「千葉県」は平均年収とほぼ同等であり、「奈良県」に関しては平均年収より下回っていますが、貯蓄額は他の都道府県よりも比較的多い傾向にあり、貯蓄好きの人が多い県なのかもしれません。

さらに、今回の平均貯蓄額ランキングで上位となった「富山県」「石川県」は、持ち家率が90%を超えていることから、住居費が抑えられているぶん、貯蓄に回しやすい世帯が多いこともうかがえます。

上記の結果から貯蓄額の多さは年収の多さ・少なさよりも、貯蓄の意識があるかどうかが大きなキーになっていると感じます。

家庭の支出・貯蓄を見直してみよう

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本記事では、47都道府県の平均貯蓄額と平均年収をランキング形式で紹介していきました。

調査の結果から、年収が多いからといって貯蓄額も多いとは限らないことがわかりました。

平均貯蓄額や平均年収は毎年大幅に変わるだけでなく、家計調査は県庁所在地の世帯を対象としているケースが多いため、実際には結果が異なるケースもあるため、あくまで今回の結果は参考データになります。

とはいえ、全国的な年収・貯蓄額の傾向や特徴はつかむことはできるため、支出や貯蓄を見直す参考にすると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子