国土交通省が2023年5月19日に発表した「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を新築した世帯主の年代は「30代」が41.7%と最も多い結果でした。
次に40代が23.5%で、30歳未満が14.1%です。
30代で注文住宅を建てた人が、実際に住んでどのようなことで後悔したのかを知るには、注文住宅を建てた人の口コミや体験談を参考にすると良いでしょう。
この記事では、佐賀県で2700万円の注文住宅を建てた30代夫婦に、床材や設備で後悔したことをお話いただいたので紹介します。
ご夫婦と同じ後悔をしないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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注文住宅の「床材」で後悔したこと
まずは、佐賀県で2700万円の注文住宅を建てた30代夫婦が、床材で後悔したことを紹介します。
●フローリングのグレードを下げすぎた
「フローリングのグレードを下げすぎたことに後悔しました。新築から1年経たずに、床に傷がついたり、少しめくれたりしてしまった箇所があります」とご夫婦は言います。
フローリングは、材質や色を変えるだけで室内の印象は大きく変わるため、どのフローリングにするか迷う場合は、以下の4つを軸に選ぶと良いでしょう。
- 部屋のイメージ
- 素材
- 質やグレード
- 価格
フローリングは、家具を移動したり物を落としたりなどで傷がつきやすいため、気にする人は傷に強いフローリングを選びましょう。
●床の色を統一すれば良かった
「トイレの床を白色にしましたが、髪の毛が落ちていると目立つので気になってしまいます。
トイレは常に清潔感を保ちたいので、気づいたらすぐに掃除していますが、床をグレーなど髪の毛が落ちていても目立たない色にしておけば、今よりも気にならなかったのかなと思いました。
脱衣所のフローリングはグレー色なので、トイレもグレー色に統一すれば良かったです」とご夫婦は言います。
床は色によって【表】のようなメリット・デメリットがあります。
一般的に床材が白系の場合は、明るく開放感のある空間になりやすく、黒系の場合は、落ち着いた重厚感のある空間になりやすい特徴があります。
中間色はナチュラルな空間になりやすく、好き嫌いが少ない色です。
家具にも合いやすく、温かい雰囲気をつくれます。
床の色を部屋ごとに変えてしまうと、家全体の統一感がなくなるおそれがあります。
そのため、フロアごとに分けたり、水回りとそれ以外で分けたりなどで、全体のバランスを考えて決めるのがおすすめです。