行動制限がほとんどなくなり、旅行や出張などで遠方への外出が以前のようにできるようになった今日この頃。
久しぶりに普段自分が生活している場所を離れると、生活習慣の違いに気づくこともありますよね。
味噌汁の配置やエスカレーターの立つ場所といったちょっとしたことでも、非日常感を味わえる場面もちらほら。
そこで今回は、関西と関東の違いを5つ紹介します!
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【関西・関東の違い1】味噌汁は左奥?右手前?どこに置く
日本人にとって国民食と言っても過言ではない味噌汁。
実は関西と関東で、食卓に置く位置が異なることをご存じでしたか?
Jタウンネットの調査によると、関西は左奥、関東は右手前に置く人が多いという結果になりました。
日本地図全体で見ると、西日本は左奥、東日本は右手前の傾向にあり、東西の違いとも言えますね。
割合は、左奥が39.3%、右手前が39.7%とほぼ同じに。
ただし東京都だけで見てみると、左奥が37.8%、右手前が38.5%と拮抗していました。
日本には左上位の習慣があり、ご飯を左に、味噌汁を右に置くのも、味噌汁よりもご飯が上位だからという考えが由来とされています。
しかし、右側に置いていると味噌汁が入っているお椀を取りにくいですし、奥の小鉢を取るときにお椀を倒してしまう可能性があります。
そこで商人の街・大阪をはじめとした関西では、ちょっとした不便さを解消するために左奥へ置くようになったのだとか。
味噌汁のお椀を左に置くことは、おかずを食べるとき邪魔にならないようにした合理的な配置とも言えますね。
【関西・関東の違い2】ひな人形の配置は?関西では左上位の習慣をキープ!
3月3日のひな祭りに飾るひな人形の配置にも、関西と関東で違いがあります。
主に京都ではお内裏様を向かって右に、関東ではお内裏様を向かって左に飾る傾向にあるようです。
先ほどの味噌汁でも紹介しましたが、日本には古来より左上位の考え方があります。
宮中でもかつては天皇が向かって右、皇后が向かって左に座ることが慣例だったため、ひな人形もこの配置に合わせていました。
しかし関東では、大正天皇が即位の際に西洋の右上位の考えに合わせ、従来とは逆の位置で並ばれたのをきっかけに、お内裏様を向かって左に置くようになったようです。
余談ですが、ひな人形の顔立ちも関西と関東では違いが!
関西は切れ長の目をした公家のような出で立ち、関東は目鼻立ちがハッキリしておりかわいらしい顔立ちのひな人形が多い傾向にあります。
機会があれば、関西と関東のひな人形を見比べてみたいですね。