さまざまな制限が解消・緩和された2023年。ここ数年は中止したり規模を縮小していた夏祭りも、今年からは以前のように執り行うところがほとんどのようです。

そこで今回は、日本の風情を感じられるお祭りに注目して、2023年の関西でおすすめの夏祭りを6つ紹介します!浴衣を着て出かけたくなるお祭りばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

【関西の夏祭り】天神祭(大阪府)

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天神祭(てんじんさい)は、祭祀の菅原道真公の命日にちなみ、日本各地の天満宮で実施されるお祭りです。大阪府の天神祭は特に豪華絢爛で、「日本三大祭」の一つにも数えられています。

約1ヶ月にわたり様々な行事を行っており、特に最終日の7月25日は要チェック。大川では飾り付けられたたくさんの船が行きかう「船渡御(ふなとぎょ)」があり、奉納花火も打ち上げられます。

大川の水面には船の提灯や打ち上げ花火の光が反射し、街はより華やかな雰囲気に。カメラを片手に訪れたくなる夏祭りです。

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【関西の夏祭り】祇園祭(京都府)

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祇園祭(ぎおんまつり)は、1100年以上の歴史がある夏祭りです。「日本三大祭」と「京都三大祭」の一つであるのに加え、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

祭の主役とも言える山と鉾は「動く美術館」とも呼ばれており、優美な姿で見る人を魅了します。なかには1600年頃に現在のベルギーから伝来したと考えられるタペストリーで装飾したものもあり、見どころが満載です。

祇園祭では、毎年7月の1カ月間にわたって様々な行事を行っています。あらかじめ日程を確認して、見てみたいものを見逃さないようにしましょう。

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【関西の夏祭り】姫路ゆかたまつり(兵庫県)

夏気分を先取りしたい方には、6月下旬に開催される姫路ゆかたまつりがおすすめです。浴衣を着た地元小学生によるパレードや、ソーラン・よさこい・総踊りなどのステージイベントを実施します。

商店街のお店も祭の開催に合わせて飲食品の販売を行うほか、祭り会場では124店もの露店が出店を予定しています。

祭り期間中は浴衣姿での来場特典もあり、姫路城周辺施設の入場料が無料になったり、姫路バスの運賃が半額になったりすることも。姫路ゆかたまつりを機に、姫路市内を観光してみてはいかがでしょうか。

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【関西の夏祭り】万灯祭(滋賀県)

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滋賀県の多賀神社で行われる万灯祭(まんとうさい)も、関西でおすすめの夏祭りです。

神社に祀られている伊邪那美命(いざなみのみこと)は黄泉の国(死後の世界)の大神となったことから、あの世でのご先祖様の守護を感謝するために行われています。

祭り期間中は、日本各地の信者から集められた1万数千以上もの提灯が境内に飾られ、まさに「万灯祭」の名を表す幻想的な雰囲気に。夜は提灯に明かりが一斉にともされ、別世界に迷い込んだような気分になります。

提灯の点灯に加え、祭り期間中は舞の奉納や日本の伝統芸能も鑑賞できます。日中から楽しめる、おすすめの夏祭りです。

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【関西の夏祭り】バサラ祭り(奈良県)

バサラ祭りは、ストリートダンスを中心とした夏祭り。わざと拍子を外して自由に目立つように演じる「婆裟羅(ばさら)」という言葉にちなみ、個性的な衣装を身にまとった人々がエネルギッシュなダンスパフォーマンスを披露します。

JR奈良駅でステージ発表、三条通りでパレードを行うほか、世界遺産の東大寺と春日大社でもダンスの奉納が実施されます。

ステージやパレードで熱気を感じるのもよし、重厚な寺社仏閣での厳かな雰囲気を堪能するのもよしの、魅力的な夏祭りです。

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【関西の夏祭り】粉河祭(和歌山県)

粉河祭は、「紀州三大祭」の一つに数えられている夏祭りです。粉河産土神社(こかわうぶすなじんじゃ)の祭礼として行われています。

見どころは、宵祭でのだんじりの運行。たくさんの提灯で飾り付けられた、高さ5メートル以上のだんじりが街を練り歩くのです。

夜は提灯にあかりが灯され、きらびやかな雰囲気に。運行ルートは、JR粉河駅から粉河寺大門橋までの間です。

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【関西の夏祭り】体調管理は万全にして楽しもう!

今回は、関西6府県でおすすめの夏祭りを1つずつ紹介しました。どのお祭りも華やかで、予定が合えば全部参加したくなります。

お祭りに参加するとテンションが上がり、つい暑さ対策や水分補給を忘れてしまうことも。せっかくの夏祭り、体調管理を万全にして思う存分楽しんでくださいね!

参考資料

成瀬 亜希子