60歳代は多くの人が定年を迎えます。ただし、老後の生活資金を考えると60歳や65歳以降も働き続けたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

中には、「老後資金2000万円」を貯めることを目指している人もいるでしょう。

本記事では、PFG生命が今年還暦を迎える1963年生まれの男女2000名に行った「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を参考に、60歳の貯蓄額と何歳まで働きたいと思っている人が多いかを解説します。

「長く働く」以外で検討したい老後対策も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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【2023年】60歳で「貯蓄2000万円以上」ある人の割合はいくらか

PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によると、2023年に還暦を迎える人(世帯)の貯蓄金額の分布は以下のとおりです。

出所:PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

【2023年】60歳の貯蓄金額分布と平均値

貯蓄金額 分布割合

  • 100万円未満 25.2%
  • 100~300万円未満 13.0%
  • 300~500万円未満 4.2%
  • 500~1000万円 未満 11.8%
  • 1000~1500万円未満 10.1%
  • 1500~2000万円未満 2.9%
  • 2000~2500万円未満 6.9%
  • 2500~3000万円未満 1.2%
  • 3000~5000万円未満 7.6%
  • 5000~1億円未満 7.6%
  • 1億円以上 9.7%

平均値 3454万円

2023年に還暦を迎える人(世帯)で貯蓄が2000万円以上の割合は33%です。約3人に1人が2000万円以上の貯蓄があります。一方で、貯蓄300万円未満の人も38.2%いるため、人によって貯蓄の差は大きいです。

さらに、平均値は3454万円と高額になっていて、一部のお金持ちが平均値を引き上げていることがわかります。

65歳以降も働きたい人の割合はどれくらいか

老後に向けて十分な貯蓄がない人は、還暦後も働くことを選択する場合も多いでしょう。また、健康面ややりがいなどを理由に働き続ける人もいるかもしれません。

では、2023年に還暦を迎える人は何歳まで働きたいと思っているのでしょうか。PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」によると、2023年に還暦を迎える人が何歳まで働きたいと思っているかのアンケート結果は以下のとおりです。

出所:PGF生命「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」

60歳以降、何歳まで働きたいかのアンケート結果

年齢 割合

  • 60歳まで 12.2%
  • 61~64歳まで 6.4%
  • 65~69歳まで 42.4%
  • 70~74歳まで 25.4%
  • 75~79歳まで 7.3%
  • 80~84歳まで 4.6%
  • 85歳以上 1.7%

65歳以降も働きたいと思っている人の割合は81.4%と高いです。また、70歳以降も働きたいと思っている人も39%います。

平均寿命が伸びる日本では、今後も高齢で働く人の割合が増えていくでしょう。