いま、若者を中心に注目を集めている「レトロ」。現代社会では見る機会が減った不完全さや、少し前の時代にタイムトリップしたような気分になれるところが、人気の理由として挙げられます。

そこで今回は、大阪にあるレトロスポットを6つ紹介!近代ヨーロッパのような場所はもちろん、昭和の風情が残るところもピックアップしているので、お出かけや旅行の参考にしてみてください。

【大阪レトロ】大阪市中央公会堂

大阪市中央公会堂は、赤レンガを使った外観が華やかなレトロスポットです。1918年(大正7)に竣工し、100年以上もの間パーティーやコンサート、会議などの会場として使われています。

2002年(平成14)には国の重要文化財に指定されました。

地下1階の展示室と自由見学エリアは、一般客でも出入りすることが可能。和の素材を活かしたフレンチ・イタリアンレストランも併設しており、ランチやディナーがいただけます。

事前予約制のガイドツアーに申し込むと、大正時代に貴賓室として使われていた場所へ案内してもらえますよ。

画像出所:筆者作成

【大阪レトロ】新井ビル

新井ビルは、1922年(大正11)に銀行ビルとして建てられた建物です。現在は国登録の有形文化財であり、テナントビルとして現役で使われています。

重厚感のある石造りの建物は、まるで近代ヨーロッパの街並みが切り抜かれたような雰囲気。神殿を思わせる通り沿いの柱、縦長の窓はとても風情があります。

基本的に関係者以外は立ち入り禁止なのですが、1階は洋菓子店になっているため、買い物がてらちょっとだけレトロな内装を堪能できます。洋菓子店はカフェスペースを併設しているので、優雅なティータイムも楽しめますよ。

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【大阪レトロ】北浜レトロビルヂング

北浜レトロビルヂングは、土佐堀川沿いにひっそりと佇む、小さな建物です。1912年(明治45)に竣工し、かつては証券の仲介業者の拠点として使われていました。

現在は国の有形登録文化財になっており、英国風の洋菓子店・雑貨屋・喫茶店を利用できるスポットとして、紅茶ファンを中心に人気を集めています。

2階にあるカフェスペースの窓からは、土佐堀川を挟んだ向かい側にある中之島バラ園を眺められます。バラの開花時期である5月と10月は、特に要チェックのレトロスポットです。

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【大阪レトロ】新世界

新世界は、大阪市南部にある下町エリア。大阪の観光名所として人気の通天閣をはじめ、ジャンジャン横丁や通天閣劇場などで構成されています。

明治36年(1903)の第5回内国勧業博覧会に合わせて開発された跡地の西側に、新世界は作られました。カラフルな外観の店舗や巨大な看板、店舗がひしめき合う雑多な街並みなど、いつもとは違う雰囲気を楽しめますよ。

通天閣劇場では、土曜日と日曜日に漫才や上方落語を上演しています。昔ながらの情緒や賑やかさを感じに、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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【大阪レトロ】ジャンジャン横丁

ジャンジャン横丁は、新世界のうち地下鉄動物園前駅から通天閣までを結ぶ、南北約180mの商店街。正式名称は「南陽通商店街」で、戦後、店の呼び込みのため三味線や太鼓の音が「ジャンジャン」と鳴っていたことからジャンジャン横丁という愛称が付けられました。

商店街の左右には、二度漬け禁止でお馴染みの串カツ屋をはじめ、食堂・立ち飲み居酒屋・うどん屋がズラリと並んでいます。

囲碁クラブや将棋クラブも賑わっており、通り沿いの窓ガラス越しに観戦するのもおすすめですよ。昭和レトロな情景が今なお残り、どこか懐かしさを感じられる場所です。

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【大阪レトロ】アラビヤコーヒー

アラビヤコーヒーは、大阪の大人気観光地・道頓堀からほど近い場所にある喫茶店です。この地で70年余り営業を続けており、店内に入る前から昭和レトロな雰囲気を感じられます。

ホットコーヒーは、ブレンドコーヒーをはじめ、キリマンジャロやコロンビアなど約10種類。これからの季節は、アイスコーヒーやコーヒーフロートを飲むのもよさそうですね。

もちろん、紅茶やクリームソーダ、オレンジジュースといったコーヒー以外のドリンクも充実しています。トーストやケーキも合わせると、穏やかなティータイムを過ごせるおすすめのスポットです。

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【大阪レトロ】伝統と人情の温かみを堪能できる!

今回は、大阪のレトロスポットを6カ所ピックアップしました。大阪には、ヨーロッパ風建築で伝統・格式を感じられる場所から、雑多な雰囲気で人情の温かみに触れられるところまで、様々なレトロスポットがあります。

伝統が醸し出す重厚感と人の温かさをの両方を堪能できるのは、大阪の魅力と言えるかもしれません。記事を参考に、普段の生活では味わえない非日常感を楽しんでくださいね!

参考資料

LIMO編集部