20歳代や30歳代のときよりも、自分の生き方や価値観などが確立した40歳代だからこそのステキな恋もあるでしょう。
2012年に放送されたフジテレビ系ドラマ『最後から二番目の恋』(中井貴一・小泉今日子)、2018年に放送されたフジテレビ系ドラマ『黄昏流星群』(佐々木蔵之介・黒木瞳)では、中高年の男女の「恋」が描かれています。
また、若い頃は周囲に流されて異性と付き合っていた方や、結婚において条件ばかりを重視していた方も、歳を重ねるごとに自分にとって本当に大切にしたいものやパートナーに求める要素が見えてくるものでしょう。
世間において結婚は若い方が有利といった見方も一部ありますが、40歳代だからこそ見い出せる結婚への可能性もあるはずです。
本記事では40歳代の結婚の可能性について未婚率や男性の年収などから見ていきましょう。
【未婚率】全年代で増加傾向に
厚生労働省「令和2年版 厚生労働白書ー令和時代の社会保障と働き方を考えるー」によると、未婚率は男女ともに年代を問わず基本的に上昇傾向にあります。
40歳代の男女の未婚率は以下のとおりです。
男性の未婚率
- 40~44歳 30.0%
- 45~49歳 25.9%
女性の未婚率
- 40~44歳 19.3%
- 45~49歳 16.1%
女性に比べて男性の方が未婚率が高い傾向にあります。
女性の未婚率は10%台となっており、高いとは言い難いでしょう。
しかし、未婚率が増加している現代社会において、今後未婚率が増える可能性も考えられます。
男性で「平均年収600万円」を超える年代は?
婚活の際には、相手の経済力を気にされる方もいると思います。
国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」の調査結果によれば、男性は55〜59歳まで右肩上がりで平均年収が上がっています。
日本では男性の給与は年齢に比例して上昇する傾向にあります。20歳代や30歳代の女性が高収入の男性(同世代)を見つけるよりも、40歳代以上の女性の方が成婚の時点で高収入の男性(同世代)を見付けやすいといえるでしょう。
また、国税庁によれば日本の平均年収は443万円ですが、近年において婚活をしている女性たちの中には、収入面での条件を年収600万円台としている方もいると考えられます。
上記のグラフにおいて、男性の平均年収が600万円台を超えるのは45〜49歳以降になってからです。
20歳代や30歳代で年収600万円以上の男性と結婚するには、類まれともいえる同世代の男性を探すか、もしくは自分よりも年齢が上の男性も視野に入れる必要が出てきます。
一方で40歳代であれば、同年代の男性が平均年収で600万円以上となっています。
パートナーに対する希望は人それぞれですが、40歳代で未婚男性の中には「同じ年頃の女性と落ち着いた恋愛をしたい」と考える方や、「価値観を共有するためにも同世代と結婚したい」と考える方もいるでしょう。
40〜44歳女性の相手年齢平均は45.6歳
日本結婚相談所連盟(IBJ)「成婚白書~ 2021年度版〜」の調査によれば、40〜44歳女性の相手年齢の平均は45.6歳、45〜49歳女性は50.1歳です。
上記の表によれば、45歳半ばから59歳までは成婚した男女の年齢差が特に小さい点も着目点といえるでしょう。
このように40歳代で結婚された女性の場合、男女の年齢差が低い傾向にあります。
一方で、男性をみると、40~44歳では相手の年齢が37.1歳、45~49歳で40.6歳となっています※。 実際には個人差もあるので、相手の意向も確認することが大切でしょう。
※「結婚相談所ネットワーク IBJ日本結婚相談所連盟」調べ
40歳代だからこその婚活を
40歳代で婚活をしている方の中には、周囲と比べて自分が取り残されているような気持ちになる方もいるのではないでしょうか。
あるいは、自己嫌悪に陥ったり、孤独感を抱かれたりする方も少なくないと見受けられるでしょう。
しかし、40歳代になると男性側も女性側も収入や生活が安定してきたり、自分が結婚に求めている要素をより確かに把握できたりするようになってきます。
さまざまな経験を重ねてきた40歳代だからこそ、自分にとってステキなパートナーを見つけられる可能性も十分あります。
40歳代でパートナーを探している方は習い事を始めてみたり、交友関係を広げてみたりするなど、人と出会う機会を積極的につくってみてください。
参考料
- フジテレビ「黄昏流星群」
- フジテレビ「最後から二番目の恋」
- 国税庁「令和2年分 民間給与実態統計調査」
- 日本結婚相談所連盟(IBJ)「成婚白書」
- IBJ
- 厚生労働省「令和2年版 厚生労働白書ー令和時代の社会保障と働き方を考えるー」
西田 梨紗