2. 不況続きの日本でなぜ富裕層が増えるのか

「失われた30年」と呼ばれるほど景気の上がらない日本で、なぜ富裕層が増えるのか疑問に感じる人も少なくないでしょう。

そこで、富裕層が保有する資産総額の動きをみてみましょう。

直近の統計では、2019年(333兆円)から2021年(364兆円)の間に31兆円。2005年と比較した場合、151兆円も「億超え」富裕層の資産は増えているのです。

出所:野村総合研究所「日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計」

これは過去10年近くの間、株式などの資産価格が上昇し元々の富裕層の資産が増えただけでなく、準富裕層が富裕層へ、富裕層が超富裕層へ繰り上がったことが要因だと考えられています。

たとえば、保有している資産を年4%の利率で運用できたと仮定した場合、原資が200万円の場合1年で増えるお金は8万円です。

一方、同じ期間でも原資が2000万円なら80万円、1億円なら400万円もお金が増えることになります。

そのため同じ金利や運用期間でも、高額資金を一気に運用できる富裕層のほうが有利というのは確かで「お金持ちほど、さらにお金持ちになりやすい」と言えます。

とはいえ最初は少額からでも年数をかけて金融資産を運用し、賢くお金を増やしていくことはできます。

次項からは、「億超え資産家」のお金持ちに共通するマインドをご紹介していきますので実践できそうなものから取り入れてみてはいかがでしょうか。