1. 4世帯に1世帯が「貯蓄ゼロ」!?

金融広報中央委員会が「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」を公表しました。

調査結果によると、全世代の貯蓄額の平均値は1150万円、中央値は280万円です。このデータだけを見ると、「貯蓄ゼロの世帯」の存在は分かりにくいですね。ここで、調査結果を詳しく見ていきましょう。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」より抜粋・加工

1.1 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 平均:1150万円
  • 中央値:280万円

1.2 金融資産保有額の分布

  • 金融資産非保有:26.9%
  • 100万円未満:10.6%
  • 100~200万円未満:6.6%
  • 200~300万円未満:4.7%
  • 300~400万円未満:4.7%
  • 400~500万円未満:3.0%
  • 500~700万円未満:6.4%
  • 700~1000万円未満:5.6%
  • 1000~1500万円未満:7.1%
  • 1500~2000万円未満:4.5%
  • 2000~3000万円未満:6.1%
  • 3000万円以上:10.7%
  • 未回答:3.0%

こちらの「金融資産を全く保有していない=貯蓄ゼロ」世帯の全体に占める割合は26.9%。実質約4世帯に1世帯が「貯蓄ゼロ」という結果になりました。

一方、「貯蓄1000万円以上」と回答した世帯の割合はトータルで28.4%。「金融資産ゼロ」の世帯とほぼ同じ割合です。

世帯の貯蓄額を増やすには、家族一人ひとりのお金に対する意識が大切となるでしょう。そこで、次では「お金が貯まりにくい人」が日頃なんとなくやっている「ざんねんな習慣」について触れていきます。