関西人はカレーの肉と言えば牛肉、肉じゃがの肉と言ってもやはり牛肉である。肉まんとは言わず「豚まん」と明確に区別する言い回しもそのせいなのだろうか。関東ではカレーも肉じゃがも豚肉を使うと聞いて驚く関西人も多い。これを裏付けるような肉類への支出傾向が総務省の家計調査のデータから明らかになっている。
1世帯当たりの年間支出金額に関する都道府県庁所在市と政令指定都市をあわせた52都市のランキング(※)によれば、牛肉と豚肉への支出金額の上位5都市は次の通りである。
※2人以上の世帯の品目別年間支出金額(2014年~2016年平均)。政令指定都市は2010年4月1日現在で政令指定都市であった都道府県庁所在市以外の都市(川崎市、相模原市、浜松市、堺市、北九州市)。
【牛肉(全国平均21,361円)】
第1位 京都市:37,384円
第2位 大津市:37,209円
第3位 和歌山市:36,525円
第4位 奈良市:36,326円
第5位 大阪市:33,976円
【豚肉(全国平均28,933円)】
第1位 横浜市:33,475円
第2位 相模原市:32,552円
第3位 さいたま市:32,361円
第4位 静岡市:32,246円
第5位 川崎市:31,891円
牛肉への支出金額上位5都市はすべて関西の都市が占め、豚肉の上位5都市は関東中心であることがわかる。特に豚肉については神奈川県の3都市がすべて入っていることが目を引く。
ちなみに牛肉の上位5都市の豚肉への支出金額の順位は京都市24位、大津市21位、和歌山市23位、奈良市6位、大阪市33位。豚肉の上位5都市の牛肉への支出金額の順位は横浜市22位、相模原市37位、さいたま市34位、静岡市36位、川崎市32位となっている。
やはり関西人が「肉」という時には「牛肉」を指すといってもよさそうだ。
出所:家計調査(二人以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2014年~2016年平均)
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