ラン活の注意点

ラン活をする上で、注意すべき点を見ていきましょう。

1. ラン活時期は年々早まっている

筆者も驚いた経験がありますが、ラン活の時期は予想以上に早いものです。MayLightの同調査では、2024年入学の方のうち、すでにラン活を始めている方が多数いることがわかっています。

出所:株式会社MayLight「【2024年度のラン活アンケート調査】2024年4月入学予定のご家庭に聞いた最新のトレンド人気ランドセルは?」

出所:株式会社MayLight「【2024年度のラン活アンケート調査】2024年4月入学予定のご家庭に聞いた最新のトレンド人気ランドセルは?」

つまり、年中の秋~冬にかけて準備を始めている方も多いということです。

ただし、早々に売り切れるのは一部の工房系といわれるブランドが主です。実際に年長の秋になってから購入するという方もいるので、必要以上に焦ることなく、ゆっくり親子でさがしたいですね。

2. 子どもの思いを否定しすぎない

子どもはどうしても途中で好みが変わることも多く、親としては「6年間大事に使える無難なカラーにしたい」と思いがちです。

ただし、あくまでも使用するのは子どもなので、できるだけ意思を尊重したいですね。最近では取り外して色替えを楽しめるモデルも発売されているので、こうしたアイテムで楽しむのも一つです。

また、自分の子どもに「その色はセンスがないからこっちにしよう」と声掛けする場面も見られました。もし子どもが納得しても、実際に入学すれば却下されたカラーのランドセルを持つお友達もいることでしょう。

こうした場面を想定すると、安易に否定するのはするべきでないと考えられます。

3. 後々かかる教育費も忘れずに

ランドセルは特別なものだから、できるだけ高価なものを選んであげたいと考える親御さんもいます。大事な入学という節目ですから、成長への感謝やお祝いの気持ちをランドセルに込めたいものですよね。

株式会社MayLightの同調査では、購入予算として5万円未満とする世帯がもっとも多い結果になりました。

一方で、これからかかる教育費も無視できません。

2022年12月21日に公表された文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立小学校でかかる年間学費は35万2566円でした。6年間の合計が211万2022円とも公表されています。

※各年度の各学年の平均額の単純合計のため一致しません。

地域や家庭によっては、さらに費用がかさむこともあります。こうした費用がかかることも考慮して、予算は十分に検討を重ねておきましょう。