3. その他の注意点は?

3.1 病害虫

ハボタンにとって病害虫は大敵。アオムシ、アブラムシ、コナガ、ヨトウムシに注意します。

特に葉の裏側にひそんでいる場合もあるので、葉をよく観察して、見つけ次第除去します。場合によっては薬剤の散布をおこないましょう。

発見が遅れるとハボタンがまるごと食べられてしまう場合もあります。薬剤も効きにくくなってしまうので毎日観察して、早期に発見することが大切です。

病気では、黒腐病、うどんこ病、立枯病に注意します。

黒腐病は葉の縁が黒くなって枯れる病気。白い粉のような菌糸で葉が覆われるのがうどん粉病です。立ち枯病は根からやられてしまう病気です。いずれも病変部位は早めに取り除き薬剤を散布します。

3.2 肥料

定植時に元肥が必要ですが、市販の培養土を使用する場合は既に含まれている場合もあるので、その後は葉色が薄くなったときなどに様子を見ながら追肥をするだけで大丈夫です。

基本的に、定期的に肥料をあげる必要はありません。

4. まとめにかえて

ハボタンは一年草として育てられることが多いのですが、春までの鑑賞期を過ぎると黄色の花を咲かせます。

花盛りが過ぎて花茎を切り取った後も育て続けていると新芽が出て晩秋に再び色づきます。

生長の段階で枝がくねくねと曲がるので、まるで踊っているかのような「踊りハボタン」が楽しめるかもしれません。興味があればぜひ挑戦してみてください。

参考資料

大城 望